2014年07月09日
商船三井(社長:武藤 光一、本社:東京都港区)は、このたび、先に中国海運(集団)総公司(China Shipping (Group) Company)と合弁で設立した船主会社を通じ、ロシア・ヤマルLNGプロジェクト向け輸送に参画することとなりました。 7月8日、同船主会社は、韓国・Daewoo Shipbuilding & Marine Engineering Co., Ltd.と新造砕氷LNG船3隻の造船契約を締結しました。 世界で初めて砕氷LNG船を使用した本プロジェクトへの参画は、当社にとって大きなマイルストーンになります。
本プロジェクトに投入される砕氷LNG船は、最大氷厚2.1mの氷海において単独砕氷航行可能な仕様となっており、ロシア・ヤマル半島サベッタ港のヤマルLNG基地から、通年にわたり世界各地への輸送に従事します。また夏季には北極海航路を経由して東アジア向けに運航されます。
本件は北極海航路における過去に例のない大型プロジェクトです。当社はこのプロジェクトへの参画を通じて、北極海航路運航のために必要なノウハウおよびリソースを蓄積して、当社事業の核である海上輸送サービスの一層の充実と拡大に取り組んでいきます。
ヤマルLNGプロジェクト トレーディングルート イメージ図
【新造砕氷LNG船の概要】
主要寸法 | : 全長 299m、幅 50m |
船型 | : 172,000m³メンブレン型 |
アイスクラス/仕様 | : ロシア船級 ARC7 / 極寒地を対象とした特別仕様 |
砕氷航行能力 | : 船首砕氷バウ構造、船尾3軸PODプロペラ 最大砕氷能力 氷厚2.1m (後進時) |
造船所 | : Daewoo Shipbuilding & Marine Engineering Co., Ltd. |
本船イメージ図
写真左から
1番目:China Shipping (Group) Company Liu Xihan副社長
2番目:合弁船主会社 J.H.Shin社長
3番目:Daewoo Shipbuilding & Marine Engineering Co., Ltd J.H.Ko社長
4番目:橋本剛‐当社常務執行役員