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インドにおける浮体式LNG受入ターミナルプロジェクトに参画
~FSRUの保守操業、FSUの提供・保守操業、及び運営ターミナルへ出資 ~

2017年09月01日

株式会社商船三井(社長:池田潤一郎、本社:東京都港区、以下「商船三井」)はこのたび、インドSwan Energy Limited社(*1)(以下「Swan Energy」)が主導するインド・グジャラート州のLNG受入ターミナル建設・運営プロジェクトにおいて、本プロジェクトの事業主体であるSwan LNG Private Limited社(以下、Swan LNG)との間で、受入基地の中核となるFSRU(浮体式LNG貯蔵再ガス化設備)(*2) 1隻の長期保守操業契約、FSU(浮体式LNG貯蔵設備)(*3) 1隻の提供、及び長期保守操業契約を締結しました。本プロジェクトに投入されるFSRUはSwan Energy子会社が保有しますが、商船三井はFSRUの共同保有事業に参画するオプションを有しており、同オプションの行使については本船の竣工までに決定する予定です。

また商船三井はSwan LNGに対し出資を行い、ターミナル運営事業のテクニカルパートナーとして本プロジェクトへの参画を果たしていきます。ターミナルの操業開始時期は2020年前半を予定しています。

LNG供給の柔軟性や流動化が求められる中、FSRUはそれらを推進するソリューションとして注目されています。商船三井は世界最大のLNG船事業者および本邦企業として唯一のFSRUの保有・運営会社として、LNGの多様な調達を指向するお客様のニーズに沿ったFSRU事業を推進していきます。

本プロジェクトはインドで初めての新造FSRU案件であり、成長著しいインドのマーケットに おけるLNG事業の拡大に加え、新経営計画「ローリングプラン2017」(*4)で掲げる「LNG事業における輸送に限らない垂直統合型ビジネスの追求」に向けた取り組みの一環となります。
商船三井は今後とも、進取の気性に富んだ新たなビジネス領域に挑戦し、LNGビジネスの発展に貢献していきます。

(*1) 1909年創業。エネルギー事業の他、インド国内において紡績業、不動産業を展開。

(*2) Floating Storage and Regasification Unitの略。浮体式LNG貯蔵再ガス化設備。洋上でLNGを再気化し、陸上パイプラインへ高圧ガスを送出する能力を持つ。

(*3) Floating Storage Unitの略。浮体式LNG貯蔵設備。洋上でLNGを貯蔵する。

(*4) 詳細は2017年4月28日付プレスリリース「新経営計画『ローリングプラン2017』」をご参照ください。

【事業概要】

事業主体 : Swan LNG
ターミナル建設地 : インド グジャラート州 ジャフラバード
ターミナル主要設備 : FSRU 1隻(タンク容量180,000m3)、
FSU 1隻(同135,000m3 - 145,000m3)、防波堤、係留桟橋、陸上施設
LNG受入能力 : 5.0百万トン/年
操業開始 : 2020年前半


インド・グジャラート州地図

【LNG受入ターミナル概要】

インド初の新造FSRUプロジェクトとして、グジャラート州のジャフラバード地区沿岸に防波堤、桟橋を備えた港湾建設の上、FSRUとFSUを係留し、FSRU上でガス化されたLNGを陸上へ送出する。


LNG受入ターミナルイメージ図

【新造FSRUの概要】

全長/全幅 : 294.0メートル/48.0メートル
LNG貯蔵能力 : 180,000m3
再ガス払出能力 : 750 百万立方フィート/日
係留方式 : 桟橋係留方式
建造造船所 : 現代重工業(韓国)