トップページ > プレスリリース 2019年 > Engine Room Resource Management (ERM) 訓練、Class NKコース認証取得 ~2種類のシミュレータで機関長士を育成~

Engine Room Resource Management (ERM) 訓練、Class NKコース認証取得
~2種類のシミュレータで機関長士を育成~

2019年11月08日


日本海事協会認証企画室主任審査員 礒谷氏(右)より証書を受け取る稲岡俊一社長(左)

株式会社MOLマリン(社長:稲岡俊一、本社:東京都港区、以下「MOLマリン」)は、2019年10月4日、同社で実施している「Engine Room Resource Management – Leadership and Teamwork Training 訓練(以下「ERM訓練」)」の研修プログラムが国内では初めてSTCW条約(註1)に適応する事を目的とした海技教育訓練として一般財団法人日本海事協会(会長:冨士原康一、本部:東京都千代田区、以下「NK」)から承認されました。

MOLマリンの「ERM訓練」は2010年にマニラにて改正されたSTCW条約に求められる機関士の能力基準表を網羅する内容となっており、座学とシミュレータを活用した演習を通して、機関部における作業実施に要求されるチームワークの構築手法を習得することが可能になっています(本訓練受講後にはNK認証済みの修了証書を発行します)。

また、MOLマリンでは2018年11月から「ERM訓練」を開始して以来、演習にはタービン機関シミュレータのみを使用してきましたが、2019年10月にはディーゼル機関シミュレータも導入しました。これによりタービン機関経験者のみならずディーゼル機関の経験が主である受講者に対しても広く「ERM訓練」が受講でき得るように施設環境も整えました。

この度のNKによる承認とディーゼル機関シミュレータの導入を契機として、今後MOLマリンが提供する「ERM訓練」は商船三井グループのみならずグループ外他社所属の機関長士の方々の受講も受け入れていきます。これにより機関部における安全作業やチームワーク能力向上へ幅広く寄与していく所存です。

MOLマリンは今後も商船三井グループのみならず、広く船員の育成に継続して取り組み、世界最高水準の安全運航を海運業界に普及する役割を果たしていきます。

(註1)STCW条約:1978年の船員の訓練及び資格証明並びに当直の基準に関する国際条約

ERM訓練の様子(左:座学、右:タービンシミュレータによる演習)


ディーゼル機関シミュレータ(2019年10月導入)