2020年07月15日
株式会社商船三井(社長:池田潤一郎、本社:東京都港区、以下「商船三井」)が保有し、グループ会社である日本栄船株式会社(社長:西尾哲郎、本社:神戸市中央区)が運航するLNG燃料タグボート「いしん」と、建造中で、株式会社フェリーさんふらわあ(社長:赤坂光次郎、本社:大分県大分市)が運航予定の日本初LNG燃料フェリー「さんふらわあくれない(註1)」「さんふらわあむらさき(註1)」は、国土交通省が認証する、「内航船省エネルギー格付け制度」(註2)において、優れた環境性能が評価され、最高評価(重油使用時と比し二酸化炭素(CO2)排出量を20%以上カット)の星5つ(☆☆☆☆☆)を取得しました。
「いしん」(註3)「さんふらわあくれない」「さんふらわあむらさき」は、同制度の暫定運用時にも最高評価である「星4つ」を取得しておりましたが、2020年3月の本格運用開始に伴い、今回、改めて最高評価となる「星5つ」を取得したものです。
「いしん」は商船三井が保有する初のLNG燃料船であり、大阪湾初のLNG燃料タグボートとして、運航実績を積み重ねております。また、神戸港、名古屋港でのLNG燃料供給トライアルに協力するなど、LNG燃料船の先駆として船舶用LNG燃料の普及にも取り組んでおります。(註4、註5)
「さんふらわあくれない」「さんふらわあむらさき」は、フェリーさんふらわあが運航する大阪~別府航路において既存船の代替として「カジュアルクルーズ」コンセプトを更に拡充して、2022年末から2023年前半にかけて順次就航する予定です。(註6)
商船三井グループは、経営計画ローリングプラン2020においても、「環境戦略の推進とエミッションフリー事業のコア事業化」を目指す姿の実現に向けた戦略の一つとしており、LNG燃料船の技術発展や安全運航を確立し、環境負荷低減に努めていきます。
「いしん」概要
総トン数:247トン
全長:43.6m
全幅:9.20m
喫水:3.15m
航海速力:16.4ノット(最大出力)
主機関:ヤンマー 船舶用Dual Fuelエンジン「6EY26DF」2基
「さんふらわあくれない」「さんふらわあむらさき」概要(予定)
総トン数:約17,300トン
全長:199.9m
航行速力:22.5ノット
トラック積載可能数:136台(13m換算)
(註1) 船名については変更になる可能性があります。
(註2) 国土交通省が、内航船舶について省エネ・省CO2設備への投資環境を整備するため、省エネ・省CO2効果を船舶の企画・設計段階で「見える化」し、船舶の省エネ・省CO2性能を客観的に評価する制度。
http://www.mlit.go.jp/report/press/kaiji07_hh_000148.html
(註3) 詳細は2018年9月28日付プレスリリース「LNG燃料タグボートを「いしん」と命名 ~ 内航船省エネ格付け 最高評価の4つ星を取得 ~」をご参照ください。
(註4) 詳細は2019年9月18日プレスリリース「LNG燃料タグボート「いしん」神戸港初のLNG燃料供給トライアルに協力」をご参照ください。
(註5) 詳細は2019年11月8日プレスリリース「名古屋港初のLNGバンカリングを実施」をご参照ください。
(註6) 詳細は2019年11月20日プレスリリース「日本初のLNG燃料フェリー「さんふらわあくれない」「さんふらわあむらさき」2隻の建造を決定」をご参照ください。