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豪ニューキャッスル港のクリーンエネルギー地区建設プロジェクトが本格始動
~グリーン「水素・アンモニア」の海上輸送で協業~

2023年07月13日

株式会社商船三井(社長:橋本剛、本社:東京都港区、以下、「当社」)が参画する、世界最大の石炭輸出港豪ニューキャッスルの「クリーンエネルギー地区建設プロジェクト」(註1)が、本格始動します。 本プロジェクトは、同港の管理・開発を担うPort of Newcastle社(以下、PoN)が主導するものです。この度本格始動をするにあたり、PoN主導で、7月12日に豪州のクリス ボーエン気候変動・エネルギー大臣同席の下パートナーシップ発表イベント(註1) が開催され、当社も参加しました。

(クリーンエネルギー地区建設予定地)
(イベントの様子)

当社はPoNと、サプライチェーン構築に向けた共同検討の覚書を今年2月に締結。その後5月にPoNが本プロジェクト発足をし(註2)、当社も参画しました。本プロジェクトでは、豪連邦政府より1億豪ドル(約94億円)(註3)の資金援助を受け、同港エリアにグリーン「水素・アンモニア」を含むクリーンエネルギーの生産・貯蔵・輸出の主要拠点となるクリーンエネルギー地区を建設し、脱炭素社会、地域の雇用創出を推進します。プロジェクトの本格始動を受け、当社とPoNは共同で主に同地におけるクリーンエネルギーの海上輸送、バンカリングに関する検討を行います。

同港には年間300隻を超える当社運航船が寄港しており、地理的にも非常に重要な港湾拠点です。当社グループは経営計画「BLUE ACTION 2035」で環境戦略を主要戦略の一つとして位置付け、「商船三井グループ環境ビジョン2.2」において、2050年までのネットゼロ・エミッション達成を目標に定めています。ニューキャッスル港における本プロジェクトへの参画を通じ、クリーンエネルギーのサプライチェーン構築に貢献します。また、エネルギーシフトの大きな流れに積極的に対応し、自社のみならず社会からのGHG排出削減にも貢献すべく、グループ総力を挙げてクリーンエネルギー事業に取り組んでまいります。

(註1) 詳細は以下2023年7月12日付PoNプレスリリースをご参照ください。
Minister unveils clean energy partnerships to drive Port of Newcastle into the future - Port of Newcastle

(註2) 詳細は以下2023年5月3日付PoNプレスリリースをご参照ください。
Clean energy enabled Port of the future unveiled in Newcastle - Port of Newcastle

(註3) 2023年7月12日の豪州ドル・日本円の為替レートによる。


商船三井グループが設定した5つのサステナビリティ課題
商船三井グループでは、事業を通じて優先的に取り組むべき社会課題として特定した「サステナビリティ課題」への対応を推進することで、持続可能な社会の実現に貢献します。本件は、5つのサステナビリティ課題の中でも特に「Safety & Value -安全輸送・社会インフラ事業を通じた付加価値の提供-」、「Environment -海洋・地球環境の保全-」、「Human & Community -人の活躍と地域社会の発展-」、「Innovation -海の技術を進化させるイノベーション-」にあたる取り組みです。