2026年10月02日

世界初の3元燃料仕様21万重量トン型鉱石専用船を用いた輸送プロジェクトに参画
~Vale向け25年長期輸送契約を締結~

商船三井グループの海外ケープサイズ事業を担うMOL Ocean Bulk Pte. Ltd.(社長:姫野 雄市、本社:シンガポール、以下「MOLOB」)は、Vale International S.A.(親会社:Vale S.A.、以下「Vale」)との間で、鉱石専用船2隻を対象とした25年間の鉄鉱石長期輸送契約を締結しました。 本件は、Valeが推進する船舶分野での脱炭素化戦略の一環として、エタノール・メタノール・重油の3種類の燃料を切り替えて使用できる、世界初の「3元燃料」仕様の21万重量トン型鉱石専用船を活用するプロジェクトです。本船は2030年竣工予定で、竣工後は主に同社鉄鉱石の海上輸送に従事します。

本船は3元燃料エンジンを搭載するほか、将来的にLNGやアンモニアを燃料として使用できるよう対応した「LNG/アンモニア Ready」仕様を備え、新造時に採用可能な各種省エネルギー技術も導入しています。燃料の供給状況や脱炭素効果、経済性などに応じて燃料選択の柔軟性を確保することで、海上輸送における温室効果ガス(GHG)排出削減の実効的な選択肢を広げます。

(署名式の様子)

エタノールは燃料の生産から消費までのライフサイクル全体で見ると、重油と比較して炭素排出量を約90%削減できるケースもあり得るとされています(註1)。近年は再生可能燃料の1つとして注目が高まっており、さらには取り扱いのしやすさから、舶用燃料としての活用も期待されています。

当社グループは「環境ビジョン ~BLUE ACTION 2035 Phase2~」のもと、2050年までのネットゼロ・エミッション達成を目指しています。本船の運航を通じて、自社の脱炭素目標の達成に向けた取組みを推進するとともに、Valeの海上輸送に伴うScope 3排出量(註2)削減に貢献します。さらに、船舶の運航にとどまらず、エタノールおよびメタノールの調達、供給、バンカリングを含む燃料サプライチェーン全体についても顧客やパートナーとの協働を通じて、海運業の脱炭素化と持続可能な資源輸送の実現に努めてまいります。

(プロジェクト関係者一同)

本船概要

主要寸法 全長299.95m、船腹50.00m
船型 21万重量トン型鉱石専用船
主機燃料 重油/メタノール/エタノールの3元燃料
竣工予定 2030年
想定航路 ブラジル積み、世界各地揚げ(主に中国)

(註1) Vale公表済プレスリリースによる。

(註2) バリューチェーン全体で発生する間接的な温室効果ガス排出量を指し、本件では鉄鉱石の海上輸送に伴う排出がその一部に該当します。


商船三井グループのサステナビリティ課題
商船三井グループでは、グループビジョンの実現を通じて社会と共に持続的な発展を目指すための重要課題として「サステナビリティ課題(マテリアリティ)」を特定しています。本件は、サステナビリティ課題の中でも特に「環境」にあたる取り組みです。