MOL安全標準とは、過去に発生した重大海難事故を契機として、当社運航船の安全レベルを適切に保つことを目的に2006年に策定開始し、都度改訂しています。特に安全運航対策上、社会や当社利益への影響が大きい『衝突、座礁』『火災』『浸水・復原性喪失』『海上漏油、環境汚染』『労働災害事故』の防止を確固たるものにするため、仕様を定め当社船に適用しています。
MOL Design Practicesは、長年の運航経験を通して得られた、(1)粗悪油対策といった運航を阻害する問題への対策、(2)メンテナンスへの対策、(3)救命・保安・環境等に資するポリシーやプラクティス、それぞれに関する知見を技術的・経済的検討を行った上で、標準仕様として体系的にまとめたものです。
対策の一部を以下の通り紹介します(「事例」をクリックするとウィンドウが開きます)。
運航船に搭載したFleet Transferを利用し、FOCUS(Fleet Optimal Control Unified System)という次世代型船舶管理支援システムを利用しています。
商船三井では当該システムを利用して、機関運転状態モニタリングに注力し、異常などがあればそれをすぐに船舶管理会社や本船に通知することで、不具合を早期発見し、不稼働の極小化を目指しています。