2025年03月05日
株式会社商船三井(社長:橋本 剛、本社:東京都港区、以下「当社」)とSeaspan Energy Ltd.(社長:Harly Penner (読み:ハーリー ペナー)、本社:カナダ バンクーバー、以下「シースパンエナジー社」註)は、3月1日(土)に、バンクーバー港において当社運航のLNG燃料自動車船へのLNG燃料供給(以下「LNGバンカリング」)を邦船社において初めて北米西岸にて実施しました。
北米西岸でのLNGバンカリング実施は邦船社初であると同時に、自動車船としては世界初となります。燃料となるLNGは、シースパンエナジー社が運航するLNG燃料供給船 Seaspan Garibaldiにより、English Bayに停泊中の当社運航自動車船 Lake Hermanに、Ship to Ship方式にて供給されました。
当社は、環境に優しいLNG燃料の普及を積極的に促進しており、世界の主要港・地域でのLNG燃料供給拠点拡大を積極的に支援しています。
商船三井グループは、2050年までにネットゼロ・エミッションを達成することを目指しており、「商船三井グループ 環境ビジョン2.2」に沿って、今後も脱炭素・低炭素化実現に向けた「クリーン代替燃料の導入」戦略を推進していきます。
シースパンエナジー社 President Harly Penner氏コメント:
Lake Hermanは北米西岸でShip to Ship方式でLNGバンカリングを受けた最初の自動車船であり、このマイルストーンを商船三井と共有できたことを誇りに思います。お客様からの信頼に感謝し、長期的な関係構築を楽しみにしています。
当社 燃料GX事業部長 漆谷コメント:
北米西岸地域はこれまでLNG燃料供給拠点がなく、LNG燃料船の配船に制限がある地域でした。今回、シースパンエナジー社との協業により北米西岸域での初の自動車船向けLNGバンカリングに成功したことは、環境にやさしいLNG燃料船の配船可能地域が広がり、お客様においてもクリーンなサプライチェーン拡大の選択肢を増やすことに繋がりますので、大変喜ばしく思います。今後、北米西岸の他港でも当社船へのShip to Ship方式のLNGバンカリングに引き続き取り組みLNG燃料船導入を推進していきます。
(註) シースパンエナジー社概要
社名 | Seaspan Energy Ltd. (読み:シースパンエナジー) |
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代表 | Harly Penner (読み:ハーリー ペナー) |
本社所在地 | カナダ |
事業内容 | 北米西海岸で主に船舶補助、沿岸・深海輸送、フェリーサービス、舶用燃料バンカリングサービスを行う。3隻のLNGバンカリング船を保有し、船舶間のLNG燃料バンカリングサービスをカナダで初めて提供する。 |
ホームページ | https://www.seaspan.com/seaspan-energy/ |
商船三井グループが設定した5つのサステナビリティ課題
商船三井グループでは、グループビジョンの実現を通じて社会と共に持続的な発展を目指すための重要課題として「サステナビリティ課題 (マテリアリティ)」を特定しています。本件は、5つのサステナビリティ課題の中でも特に「Environment -海洋・地球環境の保全-」にあたる取り組みです。