2025年11月05日
株式会社商船三井(社長:橋本 剛、本社:東京都港区、以下「当社」)は、10月28日からの3日間にわたりムンバイで開催された海事産業における女性活躍を推進する国際イベント「Maritime SheEO Conference 2025」(読み:マリタイム シーイーオー カンファレンス 2025、以下「本イベント」)に、基調講演などの重要な役割を担う協賛企業「ゴールドパートナー」として参画しました。

「Maritime SheEO Conference 2025」は、2020年に始まり今年で第6回目の開催となります。「Believe - Achieve - Lead: Inspiring Women in Maritime」と称し、世界各国の海事関連企業70社から500人を超える関係者が集結し、当社グループからもインハウス配乗会社の女性社員を含めた計20名が参加しました。当社からは、Global Maritime Resources 部長のAnimesh Horeと、日本の総合海運会社で初めて女性船長として乗務をした松下 尚美(註1)が登壇し、海運業界における女性の貢献や活躍を称える温かいメッセージを送りました。また、当社グループの女性船員らはイベント参加者に向けてそれぞれの経験を伝え、海上でのキャリアの魅力も発信。参加者は懇親の場を通じてキャリアビジョンや悩みを共有するなど、積極的な交流を深めました。
さらに本イベント会期中、当社初となる女性船員のネットワーキング構築を支援するイベント「MOL Women Seafarers' Conference」を開催しました。本カンファレンスは、当社グループにおける女性船員の功績を称えるとともに、船上および陸上で働く女性船員が経験を共有する場として企画されたものです。本年5月に新たに設置した当社専任のウェルフェアオフィサー(註2)や心理学者によるセッションも設けられ、キャリアの魅力や課題を共有し、孤立しがちな船上環境への心理的サポートと船員同士のネットワーク構築を促進しました。
当社はダイバーシティ、エクイティ&インクルージョンを「新たな成長の原動力」と位置づけ、すべての船員が安心して働ける包摂的な環境づくりに取り組んでいます。その一環として、2035年までに女性船員候補生の比率を35%に拡大するという目標を掲げ、女性の海事分野への参画を積極的に推進しています。また、船員向けウェルビーイング支援プログラム「OceanCare(読み:オーシャンケア)」を導入するなどして、メンタル支援サービスの提供と女性船員向けの特別な支援を行っています。当社は今後もDE&Iを力強く推進し、すべての船員が活躍できる組織作りに努めてまいります。
(註1) 2023年6月7日時点の当社調べ。
2023年6月7日付プレスリリース「本邦初・女性船長が自動車船船長として勤務を開始 ~多様な人財が働き甲斐をもって共走・共創できる職場環境へ~ | 商船三井」をご参照ください。
(註2) 2025年5月8日付お知らせ「船員向けウェルビーイング支援プログラム「OceanCare」を導入 ~当社初となるウェルフェアオフィサーを設置~ | 商船三井」をご参照ください。
商船三井グループが設定した5つのサステナビリティ課題
商船三井グループでは、グループビジョンの実現を通じて社会と共に持続的な発展を目指すための重要課題として「サステナビリティ課題 (マテリアリティ)」を特定しています。本件は、5つのサステナビリティ課題の中でも特に「Safety & Value -安全輸送・社会インフラ事業を通じた付加価値の提供-」、「Human & Community -人の活躍と地域社会の発展-」にあたる取り組みです。
