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自営フィリピン船員学校 新寮棟完成

2006年08月31日

当社は、中期経営計画MOL STEPで計画している船隊の拡大に対応し、優秀なフィリピン人船員を確保・育成していくため、フィリピン国における自営船員学校の一層の体制充実を目指し、拡充プロジェクトを推進しています。
この度、主要拡充施設の一つである新寮棟の完成にあたり、8月30日落成式を行いました。

落成式には、アロヨ大統領をはじめ、政府関係者、キャビテ州知事・ダスマリノス市長など地方自治体関係者、パナマ大使を含む総勢300人余が出席しました。当社副社長 原田英博が同国側パートナーであるMagsaysay Maritime CorporationやFairmont Shippingの代表者と共に挨拶を行い、拡充プロジェクトの完遂を誓いました。

<参考>

1.施設拡充プロジェクト概要
・敷地面積を約28,000㎡から約43,000㎡に、建物を6棟(約5,700㎡)から7棟(約8,900㎡)とする。
・350名収容の寮棟(延べ3,250㎡)を新築
・教室数を現行の14室から22室へ増築
・現在の講師15名に加え、船上実務経験のある講師6名を採用
・船内調理実習のためのトレーニングキッチンを2基から4基へ増築
・士官候補生の定員を、現行の年間240名から440名へ拡大
・増改築費用は、総額約1.3億ペソ(約2.9億円)を投入予定
・2005年4月から開始し、完成は2006年度末を予定

2.当社のフィリピン人船員育成の取り組み
現在、当社運航船のフィリピン人船員は、約12,000人に上り、当社運航船乗組員の約7割を占めている。2009年度末には、約17,000人のフィリピン人船員が必要と考えている。
当社は、1993年、世界一の船員供給国であるフィリピン国に、パートナー2社との合弁により、船員学校「Magsaysay Institute of Shipping」を創立。同校は船員候補生のための全寮制教育機関として、設立以降充実した設備と研修内容で企業理念に沿った優秀な船員を輩出している。これまで、2,500人余りの卒業生を当社およびパートナー2社に供給し、現在約1,250人の同校出身船員が当社運航船に配乗されている。
フィリピン国における当社のこれまでの活動は、同国政府にも評価され、2005年11月にはフィリピン共和国大統領ならびに労働雇用大臣による第2回国際雇用者賞を、2002年第1回の受賞に続き連続で受賞した。