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ロシア・ノボロシスクにて船員教育・雇用体制を整備
- 国立大学と提携し、幹部候補生を育成 -

2006年12月11日

船舶運航の高い安全水準を支える船員を育成するため、当社はこのたび、国立ノボロシスク海事大学 (Admiral Ushakov Maritime State Academy)と「船員幹部候補生プログラムの導入」について契約を締結しました。

プログラム概要と雇用体制の整備
2006年12月から開始する。導入する船員幹部候補生(キャデット)プログラムは、乗船実習を主とするカリキュラムで構成し、当社は10~12隻の乗船実習教育船を提供する。毎年、約20名の学生に乗船実習課程の履修を行い、卒業後は当社船員として雇用していく。
欧州を担当するアザレア・マリタイム社(Azalea Maritime B.V. 本社ロッテルダム)が採用を担当する。同社は、プログラム導入に先立ち、本年8月、ロシア南西部の黒海に面したノボロシスクに現地法人Azalea Maritime Novorossiysk Ltd.を設立し、11月9日に船員雇用許可証を取得した。今般、キャデットプログラム導入を機に、関係者を招き同現地法人の事務所開所式を行い、当社から専務執行役員 鏡敏弘が出席した。

ロシアにおける船員雇用・教育体制の構築
当社はロシアにおいて、2002年以降ウラジオストックとノボロシスクにおいて、船員および船員幹部候補生を雇用・採用している。
ウラジオストックでは2005年8月に国立ウラジオストック海事大学と提携し、同校内に船員訓練施設を開設した。ノボロシスク海事大学からの船員幹部候補生の採用は2005年2月から開始しており、より優秀な船員を安定的に教育し雇用するため、今回のプログラムを導入する。

当社の船員雇用・教育への取り組み
当社は、昨年5月から中期経営計画"MOL STEP Review"に沿った積極的な船隊整備を実施し、運航隻数を2009年度末までに900隻へと拡大する予定。同時に、フィリピン、インド、クロアチア、モンテネグロ、中国、ベトナム、インドネシア、ロシア、ウクライナ等の世界各地から幹部候補生を採用している。船隊拡大に伴う船員需要への対応と安全教育推進のため、世界各地で自営の船員配乗管理会社および船員訓練施設を運営し、当社船を運航する優秀な船員の確保・育成に努めている。