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日本初・バイオマス燃料の輸入第一船が横浜入港

2007年04月06日

商船三井グループのケミカルタンカー・オペレーターの東京マリン株式会社は、このたび、日本に初輸入となるバイオマス燃料ETBE(注1)の輸送を行いました。
輸入第一船「GINGA LANNER(19,997重量トン)」は、今年2月初旬にフランス・フォス港を出航、横浜にて揚荷の運びとなりました。

今回輸送したバイオマス燃料ETBEは、石油各社が参加する共同輸入組織「バイオマス燃料供給有限責任事業組合(注2)」が、バイオマス燃料の実証試験用として輸入します。
商船三井グループは、企業理念に「海洋・地球環境の保全」を掲げ、グループをあげ取り組んでいます。地球環境保全に有効な燃料として更なる需要が見込まれるバイオマス燃料(バイオETBEおよびバイオエタノール)の輸送に、今後とも積極的に取り組んでいきます。

(注1)ETBE:エチルターシャリーブチルエーテル
エチルターシャリーブチルエーテル(略号はETBE、化学式はC2H5OC(CH3)3)は、バイオエタノール(C2H5OH)とイソブチレン(CH2=C(CH3)2)を反応させて合成される化合物。ガソリンに添加して利用することで二酸化炭素排出量を削減、石油依存度の低減に寄与する燃料として、近年注目されている。

(注2)バイオマス燃料供給有限責任事業組合:
京都議定書目標達成計画を達成すべく、2010年度におけるバイオエタノールの導入目標(ガソリン需要量の20%相当分に対して一定量のバイオエタノールをETBEとして導入する)の確実かつ円滑な達成に向けて、バイオエタノールおよびバイオETBEの調達・供給を共同で行う組織。2007年1月設立。

(ご参考)東京マリン株式会社
本社:東京都中央区。社長:田中洋彦。世界を舞台に一貫して液状化学品・動植物油脂類の海上輸送に取り組んでいる。3,000~25,000重量トン型約50隻(約90万重量トン)のケミカルタンカーを運航。運航規模は世界第4位、日本第1位。