トップページ > プレスリリース 2007年 > Oman Shipping Company 社と事業協力に関わる覚書を締結 - プロダクト船共同保有の新合弁会社設立へ -

Oman Shipping Company 社と事業協力に関わる覚書を締結 - プロダクト船共同保有の新合弁会社設立へ -

2007年05月28日

今後見込まれる海運需要に共同で対処すべく、このたび当社は「Oman Shipping Company S.A.O.C.」(OSC社。オマーン政府100%出資の国営海運会社)と事業協力に関する覚書を締結しました。5月25日、 商船三井本社にて、OSC社 会長であるオマーン国家経済省マッキ大臣と当社社長芦田昭充との間で、契約調印が行われました。
オマーン国では現在、石油化学・ガス関連の新プロジェクトが具体化しつつあり、それらの新プロジェクト稼動に伴う原材料などの輸送需要が見込まれています。こうした輸送需要拡大に共同で対処すべく、LNG船事業・石油タンカー事業に加え、ドライバルク事業にも範囲を広げた「事業協力に関する覚書」を当社とOSC社は締結しました。これにより当社は、より一層オマーン国の海運事業に関与し、同国の経済発展に貢献していく所存です。

この一環として当社とOSC社は、LR2型(*)プロダクト船を保有する新会社を設立することに、同日合意しました。出資比率は各々50%です。

【設立の背景・目的と今後の取り組み】
オマーン政府はOSC社を設立し、自国産資源・エネルギーの海上輸送を中核とした海運振興を推し進めています。OSC社がタンカー部門に進出するにあたり、当社は2005年6月に2社(VLCC1隻・LR1型プロダクト船1隻)、2006年6月に2社(LR2型プロダクト船1隻・LPG船1隻)の合弁会社を設立し、培われた実績とノウハウをもって協力・提携を行っています。本件は当社タンカー部門にとり5隻目のプロジェクトです。

今回新たにLR2型プロダクト船の合弁会社を設立することにより、OSC社とのパートナーシップを更に強化し、資源・エネルギー輸送により一層積極的に取り組んでいきます。

=ご参考1=
*LR2型―― Large Range2型の略。プロダクトタンカーのうち、載貨重量トン11万トンクラスの船型を称する。
(LR1型は、7.5万トンクラス。)

=ご参考2=
当社は、竣工済みの6隻のLNG船や発注済の5隻の油送船・大型LPG船をOSC社と共同保有すると共に、オマーン政府と海運業の育成支援に関する包括的業務提携契約を2003年に締結した。
この提携によって当社は、新造船の建造関連業務・船主業務・船舶管理・運航業務・会社管理に関するアドバイスや支援を行い、乗組員を含むオマーン海運業各方面に必要な人材の育成を行っている。