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ExxonMobilとLNG長期貸船契約を締結

2010年03月03日

このたび当社はExxonMobil社が主導するパプアニューギニア (PNG) LNGプロジェクト(注1)向けに、LNG船2隻の長期貸船契約を締結しました。
投入船は、韓国・現代重工グループで本年竣工する予定の当社(70%)及び伊藤忠商事(30%)が共有する、カーゴタンク容積177,000m3のLNG船2隻(現代重工1876番船、及び現代三湖重工S324番船)であり、当社船舶管理の下日本等に向けたLNG輸送に従事します。

合わせて、PNG LNGプロジェクト、及び豪州ゴーゴンプロジェクト(注2)から中国向けにLNGを販売するのに必要となるLNG船4隻を中国造船所で建造し、プロジェクトに長期貸船をすることについて基本協定書を締結しました。当社が保有することになる、カーゴタンク容積140,000m3から180,000m3までのLNG船4隻は、2014年から2016年にかけて順次竣工し、両プロジェクト運営会社と各々長期貸船契約に基づいて、中国向け LNG輸送に従事する予定です。

当社にとって中国でのLNG船建造は最初となります。当社が過去に日本・韓国の造船所で積んできた経験を生かし、ExxonMobil社との協力の下、事業に取り組んでまいります。

今回の商談は、アジア太平洋・中東をはじめとした世界各地域での当社LNG船の安全安定運航の実績や、ExxonMobil社のLNGプロジェクトへの長年に亘る協力が高く評価され、合計6隻に及ぶ大型契約締結に至ったものです。確実な成長を見込むことが出来る、中国向けLNG輸送という市場に外国船社としていち早く進出することで、更なる業容の発展に結び付けていく事を当社は企図しています。

当社は、過去に培ってきた、世界最大級のLNG船保有・管理会社としての経験とノウハウを活かし、今後も顧客ニーズに的確に応えたLNG輸送サービスの提供に積極的に取り組んでまいります。

(注1)パプアニューギニアLNGプロジェクト概要

プロジェクト参画企業
ExxonMobil 33.2%
Oil Search Limited 29.0%
IPBC (パプアニューギニア政府機関) 16.6%
Santos Limited 13.5%
日本パプアニューギニアLNG(※) 4.7%
MRDC (パプアニューギニア地権者代表機関) 2.8%
Petromin (パプアニューギニア政府系企業) 0.2%
LNG生産量 年間660万トン
稼働開始(予定) 2013年から2014年頃
買主(年間購入数量) 東京電力(180万トン)、大阪ガス(150万トン)、
Sinopec Corp.(200万トン) 、CPC(120万トン)
LNG積み出し基地 パプアニューギニア国 ポートモレスビー近郊

※株主構成:日本国62.03%、新日本石油開発 36.41%、三菱商事 1.56%

(注2)豪州ゴーゴンLNGプロジェクト概要

プロジェクト参画企業
Chevron (プロジェクトオペレーター) 47.333%
ExxonMobil 25.0%
Shell 25.0%
東京ガス 1.0%
大阪ガス 1.25%
中部電力 0.417%
LNG生産量 年間1500万トン
稼働開始(予定) 2014年頃
買主 (ExxonMobil
シェア分、年間購入数量)
Petronet (150万トン)、PetroChina (225万トン)
LNG積み出し基地 オーストラリア西オーストラリア州 バロー島