2013年03月25日
当社保有のキャデット訓練船“Spirit of MOL”はこの度、最終の訓練航海を終え退役しました。同船は2007年に訓練船として運航を開始して以来、これまで2,200人以上のキャデット(職員候補生)を輩出してきました。卒業生の国籍はフィリピン、インド、ロシア他 多岐にわたります。また、台風被害の復旧支援など数々の社会貢献活動にも従事し、フィリピン下院議会やLloyd’s List Safety at Sea International Awards 2008(訓練部門)など数多くの表彰を受けてきました。
3月23日、晴天のフィリピン・マニラ港において当社会長 芦田昭充、専務執行役員 平塚惣一をはじめ多数の関係者の立ち会いのもと、退役の式典が執り行われました。最終の当直業務の終わりを告げる8つの鐘の音とともに、マストに掲げられた社旗が降納されると、当社会長 芦田昭充に返納され、無事に「抜魂」を終えました。
退役にあわせ、当社は同船において培ってきた訓練のノウハウを余すことなく引き継いだ新訓練プログラム「Cadet Actual Deployment for Education with Tutorial」(“CADET”Training )を開始しています。
新訓練プログラムでは、実際の運航船に専属のインストラクターがキャデットと共に乗船し、運航実務を生で体験できる環境下、少数教育による個別の指導を行いながら当社の安全運航指針の理解とそれに基づいた行動の習得を目指します。
当社は、中期経営計画「GEAR UP! MOL」で“世界最高水準の安全運航”を目指し、目標『4ゼロ』(海難、油濁、死亡災害、貨物損害の防止)を掲げています。その実現に向け、当社船員の技能レベルをさらに上げるべく、充実した訓練がハード、ソフトの両面にて実施できるよう、当社は安全運航強化に引き続き努めます。
全長 | :106m | 全幅 | :16m |
喫水 | :5.80m | 総トン数 | :4,878トン |
船籍 | :パナマ |