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コンテナ船“MOL COMFORT”海難事故の件(第10報)- 現状報告

2013年06月26日

6月17日よりインド洋を航行中に船体が中央部で2つの部分に破断し自力航行不能に陥っておりました当社運航のコンテナ船“MOL COMFORT(エムオーエルコンフォート)”の6月25日午後11時(日本時間。ドバイ時間午後6時)の状況を以下の通りお知らせします。

  • 本船
    船体前半部は北緯15度43分/東経69度07分付近に位置しております。船体後半部は、北緯14度03分/東経65度30分付近を漂流し、引き続き東北東へ移動しております。現場海域の気象海象状況は荒天が続いています。
  • 積荷(第9報より変更ありません)
    コンテナ貨物の一部が海上に流出しておりますが、多数のコンテナ貨物が船体前半部及び船体後半部に積載された状態であることを確認しております。
  • 貨物及び本船の救助
    救助者と契約し、曳航手配も含め貨物及び本船の救助の準備を進めております。6月24日に現場海域に4隻の曳航船・監視船が到着しております。船体前半部についてはアラビア湾方面に向け曳航を開始しました。船体後半部については引き続き監視を続け曳航の準備を進めております。
  • 油の流出
    船体前半部での油膜は確認しておりません。船体後半部付近に油膜を視認しておりますが、多量の油の流出は確認しておりません。
  • MOL COMFORT同型船への取り組み(第9報より変更ありません)
    今回の事故の原因調査を、建造造船所である三菱重工業株式会社(以下、三菱重工業)と開始しております。現段階で原因の特定はできておりませんが、当社が運航する同型船全6隻(*)に対しても乗組員による点検を実施するとともに、三菱重工業及び船舶検査機関(一般財団法人日本海事協会)と共同で、速やかに安全点検を実施します。それに加えて、当面の措置として船体にかかる力を出来るだけ和らげるように運航上の配慮を講じております。

    (*)MOL Creation / MOL Charisma / MOL Celebration / MOL Courage / MOL Competence / MOL Commitment