2014年04月07日
商船三井(社長:武藤光一、本社:東京都港区)はこのたび、メキシコで生産される完成車のNAFTA(*)域内海上輸送サービスを新たに開始しました。
メキシコでは近年、自動車メーカー各社が積極的に工場を開設して生産を拡大、今後も毎年10%超の生産台数の増加が見込まれています。2013年に同国にて生産された約300万台のうちおよそ8割が輸出され、この傾向が続くとみられることから、当社では主要な輸出先の一つである米国向け海上輸送サービスを新たに開設してお客様のニーズに応えていきます。
メキシコ東岸から米国東岸へは、当社グループ会社である日産専用船株式会社、World Logistics Service (USA), Inc.と共同で自動車船3隻を投入し、メキシコ・Veracruz港と米国Jacksonville、Brunswick、Baltimore、Newark、Davisville等の各港とを結ぶweeklyのシャトルサービスを提供します。2014年3月には第一船としてCOSMOS ACE(46,346総トン、4,100台積み)がVeracruz港を出帆しました。続いて、HARMONY ACE(47,519総トン、4,800台積み)、WORLD SPIRIT(37,949総トン、3,200台積み)も本航路に投入する予定です。
また、メキシコ西岸から米国・カナダ西岸へも、順次 自動車船を投入し、メキシコLazaro Cardenas港から米国San Diego、Richmond、Portland、Tacoma及びカナダNew Westminster港等への海上輸送サービスを提供していく予定です。
メキシコからの自動車輸出は今後も加速するものと見られており、当社は約50年にわたる自動車船運航で培ったノウハウと実績をもとに、同国の旺盛な完成車輸送需要にきめ細やかに応えていく所存です。
*NAFTA:
North American Free Trade Agreement(北米自由貿易協定)。カナダ、メキシコ、アメリカ合衆国の3か国による自由貿易協定。