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高効率排熱エネルギー回収システム搭載船が竣工 
~ 5%以上の燃料消費量削減効果を実船にて確認 ~

2014年07月02日

株式会社商船三井(社長:武藤光一、本社:東京都港区、以下「商船三井」)は、次世代船構想「船舶維新」プロジェクトのシリーズ船「ISHIN-III」の中核的要素技術である「高効率排熱エネルギー回収システム」の開発を進めてきました。

同システムを搭載した大型ばら積み船「AZUL BRISA」(以下、「本船」)が2014年6月16日、ジャパンマリンユナイテッド株式会社(社長:三島 愼次郎、本社:東京都港区)有明事業所にて竣工しました。本船は洋上での試運転において、5%以上の燃料消費量削減効果が確認されています。

「高効率排熱エネルギー回収システム」は、主機関の排気エネルギーを、発電機能を有する過給機(ハイブリッド過給機)と、蒸気タービンを組み合わせた発電機(ターボジェネレーター)で回収・発電します。この電力は、船内の電力をまかない、さらに主機関の軸加勢モーターを介して推進に利用して、発電機および主機関の燃料消費量を減らすことで二酸化炭素の低減に貢献します。

「高効率排熱エネルギー回収システム」は、商船三井が2010年4月に発表した次世代船シリーズ「ISHIN-III」の舶用エンジンの未来像の実現に向けたステップのひとつであり、当社は引き続き、船舶の環境負荷低減に向けた技術開発に積極的に取り組んでいきます。

【“AZUL BRISA”概要】

全長 : 299.99m
全幅 : 50m
載貨重量 : 約209,000トン