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衝突安全性に優れた高延性造船用鋼板「NSafe®-HULL」を世界で初めて採用
~世界初搭載の大型ばら積み船が進水、より高い安全性を実現~

2014年08月14日


NSafe®-Hull採用船と同型船

株式会社商船三井(社長:武藤光一、本社:東京都港区、以下「商船三井」)は、 新日鐵住金株式会社(社長:進藤孝生、本社:東京都千代田区)が開発した高延性造船用鋼板「NSafe®-Hull(エヌセーフ ハル)」を世界で初めて採用しました。8月2日にその第一船となる当社運航の大型ばら積み船が進水しました。

「NSafe®-Hull」は、高い延び性を有し、船舶の側面からの衝撃に対して衝撃吸収エネルギーが約3倍になることから、従来の鋼材に比べて船体に亀裂が生じにくく、船舶の安全性を高めます。

今回の建造船では、貨物艙船側部、燃料タンク部などの高い衝突安全性が求められる場所に、合計約3,000トンの「NSafe®-Hull」を使用しました(図1および図2ご参照)。船体に穴が開きにくくなることにより、浸水防止や貨物保護、深刻な環境汚染につながる油流出防止の役割を担います。

商船三井は“世界最高水準の安全運航”を目指して取り組んでおり、今後も船舶の安全性に寄与する技術を積極的に採用し、安全で確実な海上輸送の実現に取り組んでいきます。


図1:NSafe®-Hull採用部位(赤色および黄色部分)


図2:NSafe®-Hull採用部位(赤色部分)

【当該ばら積み船の概要】

全長 : 299.94m
全幅 : 50.00m
喫水 : 24.70m
載荷重量 : 206,600トン
建造 : 今治造船株式会社 西条工場
進水 : 2014年8月2日