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入社式社長メッセージ

2014年10月01日


入社式で挨拶する
社長 武藤光一

株式会社商船三井(社長:武藤光一、本社:東京都港区)は10月1日付で18名の新入社員(海上新卒採用13名、陸上キャリア採用5名)を迎えました。入社式における社長 武藤光一のメッセージを以下の通りお知らせします。

皆さん、入社おめでとうございます。 商船三井グループという船に乗船された皆さんを乗組員一同心より歓迎します。

世界を相手に事業を展開する商船三井グループで働く仲間となったわけですが、先輩と共に時に厳しく、時に楽しく、切磋琢磨して頑張ってほしいと思います。グローバルにすさまじく変化する時代にあって、これから当社を支え活躍していく皆さんに、以下3点を忘れずに心がけて頂きたい。

  • 当事者意識をもって主体的に動く
    会社に寄りかかるのではなく、自分は会社にどのような貢献ができるのか、どのような価値を生み出すことができるのか、常に考えて行動することを求めます。加えて、自分で考え、自分で責任を取るという心構えで仕事に取り組んでください。会社は一人ひとりの価値の集合体です。一人ひとりが果たした貢献が積み重ねられて大きな価値となり、単純な足し算ではなく掛け算となって更なる大きな価値となって表れてきます。価値の集合体を大きくする一員として責任ある行動をしてください。
  • 素養・素質について
    大局観をもって粘り強くやり抜く行動力を求めます。それには大きな構想と地道な努力に裏打ちされた強い個がなくてはなりません。私は「着眼大局、着手小局」という言葉を大切にしています。まずは、目の前の仕事をやりぬくことを常に意識し、実践してください。大局観を身につける要諦は、まずは一生懸命自分で考えて、着実に業務を行い、加えて周りのことに関心をもち、新聞・経済誌をよく読んで、社会で何が起き、経済がどのように動いているか注意を払う、継続的な努力です。これらは皆さんがキャリアを積み重ねていく上でとても大切なことです。もちろん、グローバルなフィールドで活躍する上では、コミュニケーション力、相手を理解し動かす対話力、そして英語力も重要になります。また、安全運航は当社のコアコンピテンスです。安全運航のための技術を徹底的に身に付けて下さい。
  • 組織で働く社会人のプロとして行動する
    皆さんはプロの社会人となりました。ルール・約束を守り、倫理に則り行動することが大切です。企業にとって法令遵守は事業活動を行うにあたっての前提であり、企業が最低限守るべき「義務」でもあります。この点を強く認識して下さい。また、組織で働く者として、協調精神、コミュニケーション能力、相手を説得する力・説明力であるアカウンタビリティを身につけてください。社内外問わず深い議論により、時にぶつかりあいながらも、様々な経験を通じて、相手と上手く仕事を進める能力、組織を動かしていくリーダーシップを発揮することを求めます。

商船三井は、1884年創業の大阪商船を前身として、今年創業130周年を迎えました。長い歴史の中で何度も合併を経験してきた当社は様々な会社のDNAを持つハイブリットな会社です。環境の変化にたくましく対応し、より強くしなやかな商船三井グループに発展させるために、海上新卒の皆さんには、「世界に通用する高い技術力を持つ海技者」を目指し、努力してもらいたい。また、陸上キャリア採用の皆さんには、これまで培った経験や考え方を、新しい風として当社に吹き込んでほしい。

当社は今年、「変革を通じた確かな成長」をメインテーマとした中期経営計画「STEER FOR 2020」をスタートしました。これまでの市況頼みの利益計画から脱し、長期的に安定利益の見込める事業の拡大に注力することにより、質の高い、確かな成長の実現を目指していきます。その担い手である皆さんには、実現に向けて必要な、難題に直面しても、常に当事者意識を持ち、解決策を見出し、自らその解決策を実践し、新しい価値を生み出していく自律自責型の人材を目指して着実に前進してほしい。

海運業はものを動かすことにより価値を生み出し、世界経済に貢献し、人々の生活を幸せにする産業です。そして、商船三井グループは、皆さんの夢・希望・大きな志を実現し、人生を託すにふさわしい舞台です。当社で働き貢献していきたいという今この瞬間の純粋な想いを忘れずに、「どうすれば更によい会社にしていけるか」を徹底的に考え実践し、商船三井グループの成長のためにたくさんの汗をかいてほしい。皆さんが世界を相手に大いに活躍されることを期待しています。


入社式での集合写真