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プロペラ効率改善装置「新型PBCF」を販売開始
~省エネ効果の更なる向上で、高まる環境保全ニーズに対応~

2017年05月19日

船舶維新NEXT


従来型PBCF
(写真の赤丸)


新型PBCF

株式会社商船三井(社長:池田潤一郎、本社:東京都港区、以下「商船三井」)のグループ会社である商船三井テクノトレード株式会社(社長:青砥修吾、本社:東京都中央区)は、同社が販売し既に全世界で3,100隻を超える船舶に採用されているプロペラ装着型省エネ装置PBCF(Propeller Boss Cap Fins)(註1)について、その省エネ効果を更にアップした「新型PBCF」を販売開始します。

「新型PBCF」は、商船三井、株式会社三井造船昭島研究所(社長:前田泰自、本社:東京都昭島市)及び商船三井テクノトレード株式会社が共同で開発したもので、フィンの形状や高さなどに改良を図る事により、プロペラ推力増加とトルク軽減を達成しました。「新型PBCF」は、未搭載船と比較して、5%前後の効率アップを実船で確認しており、従来型PBCF(省エネ効果:3%前後)から更なる効率化を実現しました。また、「新型PBCF」に関する特許は、既に世界各国で取得しています。

「新型PBCF」は、CO2排出量を削減する「Simple and Tough」な省エネ装置であるとともに、水中騒音を低減して海洋生物の環境保全に貢献する装置として、バンクーバー港が実施する環境プログラム "EcoAction Program" における水中騒音低減技術に選定されています。(註2)「新型PBCF」は、地球環境保全が重要視される昨今、「省エネ装置」としてだけでなく、「環境に優しい商品」としてPBCFの需要は益々高まっています。

商船三井グループは、今後も「環境・エミッションフリー事業」を推進・育成し、世界各地・各港の環境保全に寄与していくとともに、「船舶維新NEXT ~MOL SMART SHIP PROJECT~」(註3)を通じて、"安全運航"と"環境負荷低減"技術を深化させていきます。

(註1)PBCFは、商船三井、株式会社西日本流体技研(社長:石井正剛、本社:長崎県佐世保市)及びナカシマプロペラ株式会社(社長:中島基善、本社:岡山県岡山市)(註4)が、1987年に共同で開発したもので、現在は商船三井テクノトレード株式会社が販売し、現在までに全世界3,100隻を超える船舶に採用されている。

(註2)2017年2月6付プレスリリース
「『PBCF』プロペラ効率改善装置がカナダ・バンクーバー港の環境保全プログラム指定技術に選定」

(註3)2016年11月24日付プレスリリース
「『船舶維新NEXT ~MOL SMART SHIP PROJECT~』発足」

(註4)PBCF開発当時の社名はミカドプロペラ株式会社、ナカシマミツワプロペラ株式会社への社名変更を経て2016年より現社名。

新型PBCFは、5月25日から今治で開催される国際海事展「バリシップ」のセミナーで発表します。(商船三井テクノトレード ブース番号:A-30)