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第1回「ふね遺産」に「金華山丸のブリッジ設置機関制御コンソール」が認定
~世界初の機関自動化船が評価される~

2017年07月20日

船舶維新NEXT

表彰状を受け取る商船三井 常務執行役員 川越 美一(真中)、理事 新井 健太(左)

株式会社商船三井(社長:池田潤一郎、本社:東京都港区、以下「商船三井」)が所有する「金華山丸(註1)のブリッジ設置機関制御コンソール」が、公益社団法人日本船舶海洋工学会が主催する「ふね遺産認定」の選考において、「機関自動化の先駆けとなった金華山丸に装備された設備(註2)」である点を評価され、「ふね遺産」(Ship Heritage)に認定されました。

金華山丸は1961年に建造したディーゼル推進の一般貨物船で、当時画期的とされた主機関の遠隔操縦・自動制御等を実現した世界最初の機関自動化船です。

「ふね遺産」プロジェクトは日本船舶海洋工学会が本年に創立120周年を迎えるにあたり、歴史的価値のある「ふね」関連遺産を認定して広く社会に周知し、文化的遺産として次世代に伝える目的で開始された事業であり、一般から公募された歴史的で学術的・技術的に価値のある船舟類及びその関連設備の中から今回は9件が認定されております。

商船三井は、研究開発プロジェクト「船舶維新NEXT ~MOL SMART SHIP PROJECT~」を推進し、環境負荷低減、安全運航に寄与する技術の開発および導入に今後も積極的に取り組み、安全、安心な輸送サービスを提供していきます。


金華山丸の機関制御コンソール


金華山丸

(註1)金華山丸(きんかさんまる)(1961~1979)
1961年に三井造船玉野工場で建造され、商船三井が運航していた一般貨物船。
G/T 8,316トン、DWT 9,645t、出力12,000馬力、全長140m、速力21.2ノット

(註2)船橋から主機を直接操縦するブリッジコントロール方式と、機関部の監視や制御を機関室下段のコントロールルームで集中的に行う集中監視制御方式を採用した、世界最初の自動化船。