トップページ > プレスリリース 2017年 > バラスト水処理装置用TRO(総残留オキシダント)計を開発、製品化 ~バラスト水処理条約に対応する、地球環境保全への取り組みを強化~

バラスト水処理装置用TRO(総残留オキシダント)計を開発、製品化
~バラスト水処理条約に対応する、地球環境保全への取り組みを強化~

2017年12月01日

株式会社商船三井(社長:池田潤一郎、本社:東京都港区、以下「商船三井」)のグループ会社であるMOLエンジニアリング株式会社(社長:宮井修二、本社:東京都港区、以下「MOLエンジニアリング」)が、栗田工業株式会社(社長:門田道也、本社:東京都中野区、以下「栗田工業」)の開発に協力していたバラスト水処理システム(BWMS)の重要構成計器であるTRO(Total Residual Oxidants;総残留オキシダント)計「S.sensing®WS」が、このたび製品化に至りました。 また、本製品の販売窓口を商船三井テクノトレード株式会社(社長:八田宏和、本社:東京都中央区)が担うことになりました。

バラスト水処理システムには、「UV方式」「電気分解方式」「薬剤方式」「オゾン方式」などがあり、UV方式以外では、各種活性物質でバラスト水中の有害生物を殺滅します。このため、各種活性物質の濃度を正確に計測することが、薬剤効果や処理コストに大きく影響します。本製品は栗田工業が長年の水処理で培ってきた分析技術に、MOLエンジニアリングが船上でバラスト水処理に携わる乗組員の立場から、機能、サイズ、操作性などのノウハウを加味したことで、より正確な濃度計測を実現させました。既に、商船三井運航船で3カ月以上の船上試験を終了しており、機器の有効性は確認済みです。また、本年9月には国土交通省より、「S.sensing®WS」を組み込んだ栗田工業製のバラスト水処理システム「KURITA BWMS」が、型式の変更承認(G8)を取得しました。

商船三井グループは、環境負荷低減技術の深化を通じて、地球環境の保全に貢献していきます。

本件に関する技術的お問い合わせ窓口:
MOLエンジニアリング(株) 海洋環境部
Tel: 03-5476-2102
E-mail: moleng-bwms@molgroup.com

販売に関するお問い合わせ窓口:
商船三井テクノトレード(株) 舶用機材部
Tel:03-6367-5370
E-mail:ship-mach@motech.co.jp

バラスト水処理装置用TRO計「S.sensing® WS」


センサーユニット


ポンプ付きユニット

S.sensing®WS 主要仕様

  • TROを含む水に試薬を加え発色の度合いを検知する「DPD方式」
  • 新開発の2レンジ(高濃度域、低濃度域)の超小型高性能センサー搭載
  • 1台の測定機で2系統の同時計測が可能(レンジの組み合わせは自由)
  • 運航上管理しやすい試薬量を設定することでランニングコストの低減化
  • 薬品切れを自動検知するセンサー搭載
  • 長時間の装置停止に備えて試薬系統の自動洗浄機能を装備
  • その他、各種データの出力機能装備
  • サイズ :
    センサーユニット(400(W) x 216(D) x 465(H) mm)
    ポンプユニット(400(W) x 400(D) x 1,600(H) mm)