ノルウェー・AKOFS社株式取得によるサブシー支援船事業への本格参入

2018年06月19日

株式会社商船三井（社長：池田潤一郎、本社：東京都港区、以下「商船三井」）及び三井物産株式会社（社長：安永竜夫、本社：東京都千代田区、以下「三井物産」）は、Akastor ASA（CEO: Karl Erik Kjelstad、本社：ノルウェー、以下「Akastor社」）が保有するAKOFS Offshore AS（President & CEO：Geir Sjøberg、本社：ノルウェー、以下「AKOFS社」）の株式を一部取得する売買契約書を締結しました。既に2016年11月からAKOFS社および三井物産と3社共同で運営してきたサブシー支援船“Skandi Santos”の保有・リース会社（註）を現物出資した上で、商船三井としての株式取得金額は約80億円になります。

今回AKOFS社の株式を取得することにより、サブシー支援船の運航や船舶管理などへも深く関与していくことになり、商船三井はサブシー支援船事業に本格参入します。

AKOFS社は現在3隻のサブシー支援船を運航中です。“Skandi Santos”を含む2隻はブラジル国営石油会社であるPetróleo Brasileiro S.A.向けに貸船中、1隻はノルウェーのEquinor Energy AS（前Statoil Petroleum AS）向けに貸船予定で、いずれも海底石油・ガス田の構築、保守、改修等のサービスに従事しています。

サブシー支援船事業は高度な設計・操業技術を必要とし、商船三井が50年以上にわたって培った海底ケーブル敷設船の船舶管理経験を活かすことができる分野です。商船三井は、本件を通じて、海底石油・ガス田の調査から構築・保守・改修・撤去までの期間を通じて安定的な需要と収益とを見込めるサブシー業界への関与を深め、サブシー支援船事業を推進・拡大していきます。また、Akastor社はノルウェーに本拠を置く海洋業界大手Akerグループの中核企業の一社であり、商船三井及び三井物産はAkastor社ならびにAkerグループと長期的な視野に立った協業拡大の機会を追求する事で合意しています。

【AKOFS社概要】

【AKOFS社運航船の概要】

船名	“Skandi Santos”	“Aker Wayfarer”	“AKOFS Seafarer”
全長/全幅/喫水	120m / 23m / 7m	157m / 27m / 8.5m	157m / 27m / 8.5m
載貨重量トン	6,012MT	10,900MT	11,000MT
竣工/船籍	2009年12月/ノルウェー	2010年10月/ノルウェー	2010年1月/キプロス
操業地	ブラジル沖	ブラジル沖	ノルウェー沖（予定）
作業内容	深海石油・ガス田の構築・保守	深海石油・ガス田の構築・保守	海底石油・ガス田の構築・保守・改修
本船写真

（註）詳細は2016年11月24日付プレスリリース「サブシー支援船事業へ参画」をご参照ください。

（写真左から）
商船三井　執行役員 エネルギー輸送営業本部 (海洋事業部)　中野 宏幸
Akastor社　CEO Karl Erik Kjelstad
三井物産　プロジェクト本部　プロジェクト開発第三部長　若菜　康一
AKOFS社　Chairman　Paal E. Johnsen