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大阪ガス向けLNG船 “LNG JUNO”と命名

2018年10月26日

株式会社商船三井(社長:池田潤一郎、本社:東京都港区、以下「商船三井」)の100%子会社(MOG-X LNG SHIPHOLDING S.A.)が発注した大阪ガス株式会社(社長:本荘武宏、本社:大阪府大阪市、以下「大阪ガス」)向け新造LNG船の命名式が、10月25日に三菱重工業株式会社(社長:宮永俊一、本社:東京都港区、以下「三菱重工」)長崎造船所で執り行われました。

大阪ガスの本荘武宏代表取締役社長により「LNG JUNO(エルエヌジー ジュノー)」(以下「本船」)と命名され、続いて同ご令室により支綱切断が行われました。

本船には船体と推進機関に特徴があります。

船体は上部が下部より膨らんだりんご形状の貨物タンクに三菱重工が開発した連続タンクカバー(さや)がついた「サヤリンゴ」船型です。船体と一体構造の連続カバーで覆うことにより、船体の全体強度を確保しながら、貨物容量の極大化と、船殻の軽量化を実現するもので、輸送コストと燃費の低減につなげます。

また、推進機関には一度タービンで使用した蒸気を再度加熱利用する新型蒸気タービン機関と2元燃料ディーゼル電気推進機関を組み合わせた三菱重工独自技術であるハイブリッド2軸推進方式STaGE (Steam Turbine and Gas Engines)(註) を採用し、更なる燃費の低減を達成するとともに、CO2排出量を抑制し、環境に配慮した、経済性にも優れた設計となっています。

本船は大阪ガスが米国フリーポートプロジェクトから購入するLNGなどの輸送に従事する予定です。

商船三井は世界最大級のLNG船保有・管理会社としてこれまでに培ってきた経験ノウハウ、ネットワークを活かし、今後もお客様へ安全かつ高品質のLNG輸送サービスを提供できるよう、積極的に取り組んでいきます。

【“LNG JUNO”概要】

(1) 全長 297.5m
(2) 全幅 48.94m
(3) 満載喫水 12.9m
(4) LNGタンク モス独立タンク方式
(リンゴ型タンク、連続タンクカバー付)
(5) 総トン数 149,367 トン
(6) タンク容量 約177,300m3(*)
(*)LNGタンク総容積180,000m3のうち実際にLNG積載が可能な容量
(7) 主機関 再熱式蒸気タービン、電気推進モーター
(8) 航海速力 19.5ノット
(9) 建造会社 三菱造船株式会社
(社長:大倉浩治、本社:神奈川県横浜市)
(10)船舶管理会社 商船三井

(註)天然ガスと重油で稼働する2元燃料ディーゼル電気推進機関から出る排熱を回収することで熱効率が向上。