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WAKASHIO 座礁および油濁発生の件(その2)

2020年08月11日

当社が長鋪汽船株式会社の関連会社(以下「船主」)から用船し、運航しているばら積み貨物船WAKASHIO(以下「本船」)はインド洋航行中のモーリシャス島沖で座礁により自力航行不能に陥り、救助作業中の8月6日(木)に燃料油が流出しました。

1.油濁の防除
本船は座礁した日本時間7月26日時点で、燃料としての重油約3,800MTと軽油約200MTを保有していました。
日本時間8月11日早朝までに、重油約1,020MT(メトリックトン)は小型タンカーへ抜き取り回収し、破損しているタンク内にあった約1,180MTのうち船外に流出したと推定される約1,000MTから推定約460MTが海上および陸上(海岸)で手作業により回収されました。
本船上には重油約1,600MTと軽油約200MTが残っており、引き続き回収作業を継続します。

2.本船の状況
本船の船体に入っている亀裂が拡大していることを確認しました。本船は自力航行不能のため、折損しても船体が漂流しないようにタグボートと係船しています。

3.貨物の状況
本船に積み荷はございません。

4.その他
当社は、船主と共に当局との連携、情報収集、油濁拡大防止、流出油回収の支援を目的に、PCR検査の陰性結果が確認された6名の当社社員を本日11日に現地に向けて派遣しました。人員の追加派遣や物資の輸送についても引き続き検討します。
当社は引き続き、モーリシャスおよび日本の関係当局と連携して、船主と共に早期の事態解決に向けて取り組みます。

以上

(ご参考)
お問い合わせを多くいただいている「船主」「運航」の意味について、以下の通り記者会見より抜粋し補足します。

船主とは、「本船を建造、所有し、乗組員を乗船させ、荷物を運べる状態にする。それにより、運航者である用船者(商船三井)に提供している」

用船者とは、「一定期間、船主(長鋪汽船)から船を借り、荷物を付けて輸送する。『運航』とは船を実際に動かしているのではなく、『どこの港へ行ってください』などのお願い、指令をすることを指す」