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PetronasとCCUS向け液化CO2海上輸送事業開発の協力に関する覚書を締結

2022年02月08日

株式会社商船三井(社長:橋本剛、本社:東京都港区、以下「当社」)は、マレーシア国営エネルギー事業会社Petroliam Nasional Berhad(本社:マレーシア、以下「Petronas社」)と、CCUS(Carbon Capture, Utilization and Storage)向けの液化CO2海上輸送に関し事業開発を共同検討する為の覚書を締結し、2022年2月7日、当社社長とPetronas 社副社長兼上流部門CEO Adif Zulkifli氏にてオンラインでの署名式を行いました。

オンライン署名式の様子

当覚書に基づき、当社とPetronas社はまずはアジア大洋州地域におけるCCUSの実現のため、液化CO2海上輸送中心に検討を進めていきます。本事業の役割として、当社は回収されたCO2を目的地まで海上輸送する最適手段を確立するため、CCUSバリューチェーン全体の見地に立った液化CO2輸送船の仕様検討等を行います。また、本事業開発には当社が2021年3月に出資した、液化CO2船を30年以上に渡り管理するラルビック・シッピング社(Larvik Shipping AS、本社:ノルウェー、以下「LS社」)(註1)も当検討に加わり、同社の液化CO2安全輸送ノウハウ等で貢献します。

液化CO2海上輸送はCCUSバリューチェーンの中で回収地と貯留地、回収地と有効利用地を効率的に結ぶ手段の一つとして重要な役割を担います。当社はLS社への出資により液化CO2海上輸送事業に既に参入しており、本覚書の締結を通じ、液化CO2海上輸送への取組みを更に加速させ、低・脱炭素社会の実現に貢献していきます。また、「商船三井グループ 環境ビジョン2.1」(註2)で掲げる2050年までにグループ全体でのネットゼロ・エミッション達成を目指します。

(註1) LS社関連過去プレスリリースは以下をご参照ください。
- 2021年3月19日付
ノルウェー Larvik Shipping社へ出資、液化CO2海上輸送事業へ参画
- 2021年5月27日付
リトアニアKlaipeda港における液化CO2輸出インフラストラクチャおよび水素生産プロジェクトの共同検討に関する覚書を締結

(註2) 商船三井グループ環境ビジョン 2.1
https://mol.disclosure.site/ja/themes/101