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「神戸商船三井ビル」が竣工100年を迎える

2022年04月20日

株式会社商船三井(社長:橋本剛、本社:東京都港区、以下「当社」)が神戸市中央区に所有する「神戸商船三井ビル」(以下「神戸ビル」)は、2022年4月に竣工100周年を迎えました。本日、100周年を記念して当社が上梓した記念誌を神戸市に寄贈しました。

(上記より「神戸商船三井ビル」のあゆみを纏めた動画がご覧になれます)

神戸商船三井ビル外観 (竣工当時)
神戸商船三井ビル外観(現在)

神戸ビルは、第一次世界大戦後の不況風と大正デモクラシーの気風が入り混じる1922(大正11)年に竣工しました。以来、日本の海運・港湾事業の拠点として、港町神戸とともに日本の成長を見守ってきました。現在でも、神戸における事業拠点としての機能を維持しています。
設計はのちにダイビル本館や大阪市に現存する綿業会館を手掛けることとなる新進気鋭の建築家・渡辺節が担いました。昭和を代表する日本建築界の巨匠となる、まだ20代の村野藤吾もその下に加わっていたとみられています。当時まだ揺籃期にあった大規模集合オフィスビルで、建築資材の一部は当社船で海外から運んできたと伝えられています。

その後、神戸ビルは、戦争、高度成長、バブル景気とその崩壊、阪神・淡路大震災という数々の荒波を潜り抜けてきました。震災後には最新の技術による耐震補強を施工し、今日では、大正生まれの大規模集合オフィスビルのなかで竣工当時の姿をおおよそ留めるほぼ国内唯一の事例として高い評価をいただいています。また、神戸を代表する商業・観光地である旧居留地地区のランドマークとしても皆様に親しまれています。

なお、店舗以外のエリアは一般には非公開ですが、4月21日(木)から5月31日(火)の期間中、1階エントランスをご覧頂けます(平日のみ、9時~16時。なお、予告なく公開を停止することがあります)。ご覧頂く際には1階受付にお声がけ頂き、館内の注意をお守りください。