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入社式社長挨拶
~ 多様性で成長軌道を切り拓く ~

2022年09月06日

株式会社商船三井(社長:橋本剛、本社:東京都港区、以下「商船三井」)は、9月1日付で、23名の陸上キャリア採用新入社員を迎えました。9月5日に実施した入社式における社長 橋本剛の挨拶を以下の通りお知らせします。
尚、新入社員を含めた従業員の新型コロナウイルスへの感染防止のため、出席者同士が一定の距離を確保した形で入社式を実施しました。

今日は20名を超える方をキャリア採用としてお迎えすることができ大変うれしく思います。

商船三井グループは140年近い歴史がある伝統的な海運業を中心とした事業グループですが、近年三つの観点から大きな変革の時期を迎えております。

第一に、日本の経済規模がピークアウトした一方で、中国や東南アジアを中心としたアジア地域では経済が爆発的に伸びている中、商船三井グループは日本を中心とした輸出入ネットワークを支えるだけでなく、世界各地で事業を展開し、そこで収益を上げて成長を遂げていく企業集団に変貌しつつあります。

第二に、商船三井は長年市況に左右される従来型の海運業を中心として事業を展開してきましたが、近年海運業から派生するような形で洋上風力事業や国内外の不動産事業、倉庫などの物流事業といった領域へ事業を拡大し、ビジネスポートフォリオを変化させています。事業ポートフォリオの変化は安定した利益をもたらすだけでなく、昨今対応が急務になっている環境問題に関してもGHG排出を低減させるのみならずGHG排出そのものが少ない産業分野へ進出することで、2050年のネットゼロ・エミッション達成にむけて踏み込んだ対応が必要です。

三つ目の変革は、人材の流動化、国際化です。直近20年で大きく伸びているLNG船事業、海洋事業ではキャリア採用社員が活躍し、多様性が上手く機能しています。また今後インドや中国など成長ポテンシャルのある地域でビジネスを展開していくには、各国で採用した非日本人スタッフが日本人スタッフと得意不得意を補完しながらチームを組成していくことが理想です。

幸いにして20年度から業績は好調で財務体質が改善し、大型投資案件にも取り組めるような財務的余裕が生まれてきましたが、実行のために個々人ができることは限られます。異なるスキルやバックグラウンドを持った個人が集まったチームを編成し、効率的に機能することによって想像もしなかった新しいビジネスが展開できるようになるので、人材の強化を経営の最重要課題として今後も取り組んでまいります。

21世紀の商船三井グループの成長軌道を切り拓いていく上で皆さんの活躍を強く願っています。

入社式で挨拶する社長 橋本
入社式の様子