新奥天然气股份有限公司（ENN）向け新造LNG船3隻の長期定期貸船契約を締結

2022年09月08日

株式会社商船三井（代表取締役社長：橋本剛、本社：東京都港区、以下「当社」）は、当社子会社(註1)を通じて、新奥天然气股份有限公司（ENN Natural Gas Co., Ltd . 本社：中国河北省廊坊市、以下「ENN」）が100%出資するENN LNG (Singapore) Pte. Ltd.社と新造LNG船（以下、「本船」）3隻の長期定期貸船契約を本日9月8日に締結しました。本船は、中国の滬東中華造船(集団)有限公司（Hudong-Zhonghua Shipbuilding (Group) Co.,Ltd.）にて建造され、2028年までに竣工予定です。また、本船は竣工後に主にENNが長期購買契約にて調達したLNGの中国向け輸送に従事する予定です。

ENNは、中国の20以上の省に広範な顧客基盤を有し、中国全体の消費量の10%にあたる天然ガスを販売している大手の民営エネルギー会社であり、浙江省舟山地区に大規模なLNG ターミナルを運営しています。本件は、これまでに当社が培ってきた貨物の安全輸送と船舶の安全運航に加えて、中国向けのLNG船事業の実績、および中国での豊富なLNG船建造実績がENNに高く評価され、契約締結に至ったものです。

中国では、低・脱炭素社会に向けた意識の高まりから、エネルギー源を石炭・石油等から天然ガスに代替する動きが進んでおり、2021年に初めて世界最大のLNG輸入国となりました。今後も同国におけるLNG需要はさらに伸びていくことが見込まれています。

当社グループは、「商船三井グループ 環境ビジョン2.1」に則り環境課題に向き合い、グループ一丸となって2050年までのGHGネットゼロ・エミッション達成に向け、低・脱炭素化を推進しています。また中国におけるノウハウ・実績をさらに深化・進展させ、益々発展する中国のLNGビジネスに応える総合海運企業としてこれからも貢献していきます。

(註1) 当社100%出資子会社。中国の船会社の参画を協議中。

【商船三井グループが設定した5つのサステナビリティ課題】
商船三井グループでは、事業を通じて優先的に取り組むべき社会課題として特定した「サステナビリティ課題」への対応を推進することで、持続可能な社会の実現に貢献します。本件は、5つのサステナビリティ課題の中でも特に「Safety & Value 安全輸送・社会インフラ事業を通じた付加価値の提供」および「Environment 海洋・地球環境の保全」にあたる取り組みです。