2022年11月15日
株式会社商船三井(社長:橋本剛、本社:東京都港区、以下「商船三井」)は、グループ会社のAQUARIUS LNG SHIPPING LIMITED(代表取締役:加藤良之、本社:香港)が保有するLNG輸送船「Papua」(以下「本船」)で、バイオ燃料を使用した試験航行を実施しました。
本船には約1,500トンのバイオ燃料がExxonMobil Marine Limitedよりシンガポール港で補油されました。本燃料を使用することで温室効果ガスの削減効果が期待されています。使用された船舶用バイオ燃料は、硫黄含有率0.50%の低硫黄重油(VLSFO)に廃棄物由来の脂肪酸メチルエステル(FAME)(註1)を最大25%添加して加工されたものです。また、このバイオ成分は、国際持続可能性カーボン認証(ISCC)を受けています。
本船は2015年に上海の滬東中華造船(集団)有限公司(Hudong-Zhonghua Shipbuilding (Group) Co., Ltd.)にて建造され、パプアニューギニアにおけるExxonMobilプロジェクトの第一船としてPNG LNGプロジェクトへ長期貸船契約に基づき投入されています。(註2)
バイオ燃料は、2021年6月に発表した「商船三井グループ 環境ビジョン2.1」に於いても、従来の燃料に替わる有効な代替燃料の一つと位置付けており、商船三井グループは温室効果ガス排出削減に向けてクリーン代替燃料の導入(図1)を推進します。
(註1) 脂肪酸メチルエステルは主に従来のディーゼル燃料に添加するクリーン燃料として使用されています。
(註2) 2015年2月2日付プレスリリース「パプアニューギニア(PNG) LNGプロジェクト向け 新造LNG船“PAPUA”が竣工~ 海外船社として初の中国建造LNG船プロジェクトの第一船、 プロジェクトのマイルストーンに ~」をご参照ください。
<商船三井グループが設定した5つのサステナビリティ課題>
商船三井グループでは、事業を通じて優先的に取り組むべき社会課題として特定した「サステナビリティ課題」への対応を推進することで、持続可能な社会の実現に貢献します。本件は、5つのサステナビリティ課題の中でも特に「Environment 海洋・地球環境の保全」にあたる取り組みです。
(図1)