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スチールコイルのコンテナ輸送における次世代積み付け・固縛資材、MOL COILPORTER®のリース契約を海外顧客と初めて締結

2023年03月16日

株式会社商船三井(代表取締役社長:橋本剛、本社:東京都港区、以下「当社」)の100%出資会社であるMOL Hong Kong Limited(以下「MOLHK社」)は、3月14日に韓国のソウルにて同国物流会社であるYALE GLS Logistics社(CEO:Hyungdo Cha、以下「YALE社」)と当社および当社グループ各社にて共同で開発したMOL COILPORTER®(以下動画および概要ご参照)のリース契約を締結しました。

【MOL COILPORTER®紹介ビデオ】

【MOL COILPORTER®概要】

MOL COILPORTER®は、自動車などの材料となるスチールコイルをコンテナで輸送する際に、固縛する新しいセキュアリングシステムです。
従来との違いは以下の通りです。

(2020年4月22日付当社プレスリリース「NVOCC事業の差別化商品、MOL COILPORTER®を開発~スチールコイルのコンテナ輸送における次世代架台~」もご参照下さい。)

従来固縛

組立・積み荷役

  • 熟練工(2人)で約1時間(採寸/切出/大工仕事)。
  • 計150kg~200kgの角材を手作業で運搬、加工。
  • コンテナ奥への積載に特殊な機材が必要。

解体・揚げ荷役

  • 釘抜など手間のかかる固縛の解体作業が必要。
  • 奥側のコイルの積下ろしには特殊な機材が必要。

緩衝性

  • 角材と直に接触。貨物へのダメージのリスクあり。

環境負荷

  • 揚げ荷役時に解体され、処分。
MOL COILPORTER®

組立・積み荷役

  • 素人でも約3分/架台以内で組立可能。
  • 使用しているエペラン®(株式会社カネカが開発した発泡ポリエチレン)の重量は最大でも約3kg/部材。
  • 押込荷役が可能で特殊な機材/冶具が不要。

解体・揚げ荷役

  • 組立キットなので、簡単に分解可能。
  • 引出荷役が可能で特殊な機材は不要。

緩衝性

  • 高い緩衝機能でダメージリスクを軽減。

環境負荷

  • 反復利用で資源の有効活用、廃材も発生しません。エペラン®はリサイクルも可能。

MOL COILPORTER®は2020年4月の商品化以来、主に国内のお客様からご愛顧頂き、昨年10月には神戸発沖縄向けの輸送において、安全且つ高品質な輸送サービスにて1,000コイルの輸送を達成しました(註1)。

更に海外のお客様からのお問合せも多数頂いたことから、MOLHK社にて国内外のお客様のニーズに対応すべく、MOL COILPORTER®の販売、リース事業を展開する体制を整備しました。

今回のYALE社とのリース契約は同社およびMOLHK社で検討を積み重ねた結果、締結に至ったものです。YALE社と当社は本契約を契機に共同で、スチールコイルの韓国発着の輸出入、および同国内輸送のソリューションとしてMOL COILPORTER®の利用促進を目指します。

また、当社は自社開発商品である強みを活かし、MOLHK社を中心に改良開発を継続し、スチールコイルおよび線材コイルなど関連製品輸送において、国内外の様々なお困り事、ニーズに対応してまいります。

契約締結式の様子

(註1) 詳細については以下の当社サービスサイトをご参照下さい。
コイルポーター®を利用したコイル輸送|事例・実績|商船三井サービスサイト (mol-service.com)

<商船三井グループが設定した5つのサステナビリティ課題
商船三井グループでは、事業を通じて優先的に取り組むべき社会課題として特定した「サステナビリティ課題」への対応を推進することで、持続可能な社会の実現に貢献します。
本件は、5つのサステナビリティ課題の中でも特に「Safety & Value -安全輸送・社会インフラ事業を通じた付加価値の提供-」、「Environment -海洋・地球環境の保全-」、「Innovation -海の技術を進化させるイノベーション-」にあたる取り組みです。