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3万2千トン型クルーズ船購入
~2024年末、ラグジュアリークルーズ船を追加投入~

2023年03月17日

株式会社商船三井
商船三井客船株式会社

株式会社商船三井(代表取締役社長:橋本剛、本社:東京都港区、以下「商船三井」)は、Seabourn Cruise Line Limited.(シーボンクルーズ社、本社:米国)から3万2千トン型クルーズ船(Seabourn Odyssey、以下「本船」)を購入し、2023年3月17日(金)に本船の引渡しを受けました。本船は、全客室28㎡以上ベランダ付きのスイートクラスキャビンを基本とするラグジュアリークラスのクルーズ船であり、2024年末を目途に商船三井客船株式会社(代表取締役社長:上野友督、本社:東京都港区、以下「商船三井客船」)によるサービスの提供を開始、既存のにっぽん丸と合わせて、お客様の幅広いニーズに合わせた商品ラインナップが実現致します。

新たなクルーズ船投入によるクルーズ事業拡大計画前倒し

当社グループでは、クルーズ事業を新たな成長分野と位置付け、当該事業を拡大すべく、昨年11月に2隻の600名定員規模のクルーズ船を新造することを発表しました。今回の本船購入はこれら新造船の投入に先んじるクルーズ事業拡大計画の前倒しとなります。クルーズ事業の拡大では新造船で新たなコンセプトに基づく国際的で高品位なサービスの展開を目指しますが、この実現に先鞭をつけるに最適な本船の調達機会を今般得たことが本船追加購入決定の背景にあります。

当該船は当社グループで100%保有し、運航する予定です。購入後、約1年半は現船主がサービスを継続し、その後に必要な改装を実施して、本格的なデビューとなります。

上質な船の設備と伝統ある食とサービスのマリアージュを提供

2024年末頃のサービス提供開始後は、日本を中心とした海域での運航を想定しております。その中で、複数のダイニングオプション、広いデッキや格納式マリーナ、ベランダ付きのゆったりとした客室など、船内スペースの特徴や船型を考慮し国内クルーズと共に、世界一周を含む中長期のクルーズも継続的に展開していく方針です。現在のお客様に加え、海外のお客様にもご利用いただけるようハード面、ソフト面での準備を整えます。

販売商品・価格・船名については、2023年の夏までに商船三井客船より発表する予定です。食とおもてなしで定評のあるにっぽん丸で培ったクルーズに係る知見や経験に裏打ちされたサービス品質を当該船に移植し、名実ともに世界に誇れる日本のクルーズ船を運航してまいります。

商船三井客船で提供するクルーズ船を2隻にすることにより、日本各地の発着を大幅に増やし沢山のお客様の乗船機会を創出し、季節感溢れる多種多様な企画で「日本で楽しむ旬の船旅」を提供することが可能となります。

商船三井グループのクルーズ事業を拡大・推進

商船三井は2023年4月より新設のウェルビーイングライフ営業本部にクルーズ事業の拡大・推進をしていくクルーズ事業革新プロジェクトユニットを設置します。ここで商船三井客船と連携をしながら新しい時代を見据えたクルーズ事業を進めます。また、よりグローバルな視座から本プロジェクトを推進させるため、この度クルーズの本場米国でのクルーズ事業に深い造詣と知見を有するAnthony Kaufman氏をクルーズ事業革新プロジェクトユニットのシニアエクゼクティブアドバイザーに起用することを決定しました。同氏は、ホランドアメリカクルーズラインやプリンセスクルーズで要職を歴任し、日本向けインバウンド市場開発でも大きな役割を果たしました。

商船三井グループが今後展開していくクルーズ事業に是非ご期待ください。

【本船概要】

総トン数 32,477トン
全長 198.15メートル
全幅 25.6メートル
客室数 229室
船客定員 458名
レストラン数 4施設
売主 Seabourn Cruise Line Limited