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衛星通信サービスStarlinkの外航船上トライアルを実施
~最大で50倍の通信速度向上を確認~

2023年06月06日

株式会社商船三井(社長:橋本 剛、本社:東京都港区、以下「当社」)はSpace Exploration Technologies Corp.(以下「Space X」)が運用し、Marlink AS(President Maritime:Tore Morten Olsen、本社:ノルウェー、以下「Marlink」、読み:マーリンク)を通じて提供される衛星通信サービスStarlink(読み:スターリンク)のトライアル利用を当社運航船で実施しました。

Starlinkは、低軌道の人工衛星を使用した、高速で低遅延接続が可能なSpace Xが運用する衛星通信サービスです。Starlinkを船上で利用することで、船・陸間でシステムやデータをリアルタイムに共有することによる安全運航の高度化と、船員の船上での当直時間外の生活においても高速通信を利用した交信が可能になることで、船員のウェルビーイングの飛躍的な向上が期待できます。今回、当社が運航する外航船でトライアルを実施し、従来と比べ、最大で50倍の通信速度の向上を確認しております。今後、複数の船で継続的なトライアルを行い、その効果検証を踏まえて、船上における通信環境の改善により実現される船上業務・生活の未来像を構想・公表し、引き続き当社グループ運航船への導入を推進します。

(上記画像をクリックしていただくとStarlink搭載時の様子・乗組員のコメントに関する動画をご覧いただけます)

トライアル船の乗組員は、「船員の仕事の性質上、家庭から遠く離れて過ごす必要があり、船上でのインターネット接続が改善され、ビデオ通話により家族や友人と洋上でもリアルタイムで繋がることができるようになることは極めて重要」である旨、コメントしています。

当社グループは、通信環境が陸上と比較し著しく劣る海上において、高速で低遅延接続が可能な衛星通信サービスを活用することにより、船員の船上での生活の質の向上を図るとともに、海上のデジタル・トランスフォーメーションを更に推し進めます。


商船三井グループが設定した5つのサステナビリティ課題
商船三井グループでは、事業を通じて優先的に取り組むべき社会課題として特定した「サステナビリティ課題」への対応を推進することで、持続可能な社会の実現に貢献します。本件は、5つのサステナビリティ課題の中でも特に「Safety & Value -安全輸送・社会インフラ事業を通じた付加価値の提供-」、「Human & Community -人の活躍と地域社会の発展-」「Innovation -海の技術を進化させるイノベーション-」にあたる取り組みです。