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ドイツ・Hy2gen Deutschlandとe-メタノール利用の共同検討に関するMOUを締結

2023年10月25日

株式会社商船三井(社長:橋本 剛、本社:東京都港区、以下「商船三井」)は、Hy2gen Deutschland GmbH(社長:Matthias Lisson、本社:ドイツ、読み: ハイツージェン ドイツ、以下「Hy2gen Deutschland」)と、e-メタノール利用の共同検討に関する覚書を締結しました。
Hy2gen Deutschlandがドイツのニーダーザクセン州で展開するプロジェクトで2028年より生産予定のe-メタノールについて、大西洋域での海上輸送における舶用燃料としての利用を今後両社で検討します。
e-メタノールは、回収された二酸化炭素と再生可能エネルギーで生成した水素を合成して生成するクリーンエネルギーで、重油などの舶用燃料と比較して、温室効果ガス(GHG)排出量を大幅に削減することが可能です。

(Hy2gen Deutschlandが開発するe-メタノール生産プラントのイメージ図)

商船三井は「商船三井グループ 環境ビジョン2.2」を策定し、2050年までのGHG排出量ネットゼロ・エミッション達成を目標に定めています。その達成に向けた主要戦略の一つに「クリーン代替燃料の導入」があり、そのマイルストーンとして、2030年までにLNG/メタノール燃料外航船を90隻投入することを目指しています。
メタノール燃料が舶用クリーン代替燃料として世界的に関心が高まる中、今後商船三井グループは、メタノール燃料船の導入を進めるとともにメタノール燃料の供給網構築にも貢献することで、脱炭素化の実現に向けた社会全体の取り組みの一翼を担っていきます。

Hy2gen Deutschland GmbHについて

Hy2gen Deutschland GmbHは、Hy2gen AGの子会社です。Hy2gen AGはドイツ・ヘッセン州ヴィースバーデン市に拠点を置き、世界中で 非生物由来の再生可能燃料(RFNBO, Renewable Fuels of Non-Biological Origin)を生産するプラントの開発、資金調達、建設、運営を行っています。同社は、グリーン水素として知られる再生可能エネルギー由来の水素を用いたe-メタノールをはじめ、グリーンアンモニアおよび水素ベースの合成航空燃料に至るまで、グリーン水素を用いた製品範囲全体を専門としています。


商船三井グループが設定した5つのサステナビリティ課題
商船三井グループでは、グループビジョンの実現を通じて社会と共に持続的な発展を目指すための重要課題として「サステナビリティ課題 (マテリアリティ)」を特定しています。本件は、5つのサステナビリティ課題の中でも特に「Safety & Value -安全輸送・社会インフラ事業を通じた付加価値の提供-」、「Environment -海洋・地球環境の保全-」、「Innovation -海の技術を進化させるイノベーション-」にあたる取り組みです。