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世界最大の窒素肥料メーカーYara社とアンモニア輸送船の定期用船契約を締結

2024年01月05日

株式会社商船三井(社長:橋本 剛、本社:東京都港区、以下「当社」)は、世界最大の窒素肥料メーカーであるYara International ASA(CEO:Svein Tore Holsether、本社:Drammensveien 131 0277 Oslo Norway、以下「Yara」、読み:ヤラ・インターナショナル)のグループ会社であるYara Clean Ammonia Switzerland SA(以下「YCA Switzerland」)と、アンモニア輸送船 “Green Pioneer(読み:グリーンパイオニア)” の定期用船契約を締結しました。本船は2023年12月25日にYCA Switzerlandに引き渡され、今後は主に太平洋域のアンモニア輸送に従事する予定です。

アンモニア輸送船 “Green Pioneer”

アンモニアは、現在肥料原料としての利用が中心ですが、燃焼時に二酸化炭素を排出しない次世代のクリーンエネルギーとして石炭火力発電所における混焼利用や、水素キャリアとしての活用などを中心に、今後大規模な需要の増加が見込まれています。

当社とYaraグループは、2022年にアンモニアを含む脱炭素事業に関する覚書を締結し協業を進めてまいりましたが、今回の定期用船契約締結は、その一つの実績となるものです。

両社は、クリーンアンモニア領域における長期的パートナーシップを構築し積極的にビジネス拡大を図ることで、アンモニアサプライチェーンの構築を目指します。

当社は経営計画「BLUE ACTION 2035」で環境戦略を主要戦略の一つとして位置付け、「商船三井グループ環境ビジョン2.2」において、2050年までのネットゼロ・エミッション達成を目標に定めています。当社グループは、高品質かつ安全なアンモニア輸送の実績を更に積み上げていくと共に、燃料としての導入により将来的に大規模な需要が見込まれるアンモニアの広範なバリューチェーンに積極的に参画することで、脱炭素社会の実現に貢献してまいります。

【“Green Pioneer”要目】

全長 173.70 m
全幅 28.00 m
満載喫水 10.419 m
貨物タンク容量 34,500 m3
竣工年 2010年8月
建造造船所 現代重工尾浦工場
船舶管理会社 MOL Tankship Management Pte. Ltd.

商船三井グループが設定した5つのサステナビリティ課題
商船三井グループでは、グループビジョンの実現を通じて社会と共に持続的な発展を目指すための重要課題として「サステナビリティ課題 (マテリアリティ)」を特定しています。本件は、5つのサステナビリティ課題の中でも特に「Safety & Value -安全輸送・社会インフラ事業を通じた付加価値の提供-」、「Environment -海洋・地球環境の保全-」にあたる取り組みです。