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国内初、 当社グループの機関士向け訓練が国際海事機関モデルコースに適合
~最新の国際標準に基づく船員研修で、更なる安全運航を実現~

2024年01月18日

商船三井グループのMOLマリン&エンジニアリング株式会社(社長:中島孝、本社:東京都港区、以下「MOLMEC」)は、同社で実施している機関士向けの「Engine Room Resource Management – Leadership and Teamwork Training訓練(以下「ERM訓練」)」が、国内研修機関としては初めて、国際海事機関(IMO)が定めるモデルコース 7.17(註1)及びモデルコース2.07(註2)に適合しているとの認証を、一般財団法人日本海事協会(会長:坂下広朗、本部:東京都千代田区)から取得しました。

日本海事協会 事業開発本部 斎藤部長(右)より証書を受け取る中島社長(左)
(タービンシミュレータによる実習)

本ERM訓練は、機関長及び機関士のリソースマネジメントスキルやオペレーションスキル強化を目的としており、石油業界の荷主団体である石油会社国際海事評議会(Oil Companies International Marine Forum:OCIMF)の定める検船指針「Ship Inspection Report Program : SIRE 2.0」の要求事項にも対応するものです。基準を満たすためには、世界的にも高いレベルの講義内容ならびに施設が求められています。

(ディーゼルシミュレータ)

MOLMECは国際標準に適合する訓練の提供を通じ、今後も商船三井グループの更なる安全運航向上を図るとともに、本講座を広く商船三井グループ以外の船員にも開放することで、業界の船員の育成にも取り組み、世界最高水準の安全運航を海運業界に普及する役割を果たしていきます。

(註1) IMOモデルコース7.17:Engine-Room Resource Management
船員の訓練 及び資格証明並びに当直の基準に関する国際条約(International Convention on Standards of Training, Certification and Watchkeeping for Seafarers:STCW Code)に定められた、機関室当直におけるリソースマネジメントの船員能力基準を充足する訓練スタンダードを示すもの。

(註2) IMOモデルコース 2.07 :Engine-Room Simulator
STCW Codeに定められた機関室当直に関する船員能力基準のうち、機関室シミュレータの訓練スタンダードを示すもの。

MOLMEC ERM訓練について、過去の以下プレスリリースをご参照下さい。
2019年11月8日付Engine Room Resource Management (ERM) 訓練、Class NKコース認証取得 ~2種類のシミュレータで機関長士を育成~ | 商船三井 (mol.co.jp)


商船三井グループが設定した5つのサステナビリティ課題
商船三井グループでは、グループビジョンの実現を通じて社会と共に持続的な発展を目指すための重要課題として「サステナビリティ課題 (マテリアリティ)」を特定しています。本件は、5つのサステナビリティ課題の中でも特に「Safety & Value - 安全輸送・社会インフラ事業を通じた付加価値の提供 -」、「Human & Community -  人の活躍と地域社会の発展-」にあたる取り組みです。