2025年12月23日
株式会社商船三井(社長:橋本 剛、本社:東京都港区、以下「当社」)は、2025年6月に買収が完了(註1)したLBC Tank Terminals Group Holding Netherlands Coöperatief U.A.(社長:Frank Erkelens、本社:ロッテルダム、以下「LBC社」)の株式取得費用について、株式会社国際協力銀行(総裁:林 信光、本社:東京都千代田区、以下「JBIC」)および株式会社三井住友銀行(頭取CEO:福留 朗裕、本社:東京都千代田区、以下「三井住友銀行」)をリードアレンジャーとする協調融資団との間で、長期的な資金確保を目的とした融資契約を締結しました。

今回の融資は、LBC社の株式取得に必要な資金を安定的かつ長期的に確保することを目的としており、日本企業の海外事業展開を支援するJBICの理念と、グローバルにネットワークを構築する三井住友銀行の取り組みが一致したことで実現に至りました。当社は、今後もグループ経営計画「BLUE ACTION 2035」を軸に市場動向などを勘案しながら、財務戦略の最適化に努めてまいります。
【JBICの融資契約概要】
| 借入人 | 当社 |
|---|---|
| 契約締結日 | 2025年12月22日 |
| 貸付人 | 株式会社国際協力銀行 |
| 融資金額 | 1,350億円 |
【協調融資団の融資契約概要】
| 借入人 | 当社 |
|---|---|
| 契約締結日 | 2025年12月23日 |
| アレンジャー | 株式会社三井住友銀行 |
| エージェント | 同上 |
| 貸付人 | 株式会社三井住友銀行、三井住友信託銀行株式会社、株式会社三菱UFJ銀行、株式会社SMBC信託銀行、株式会社山陰合同銀行、株式会社熊本銀行、株式会社山形銀行、株式会社青森みちのく銀行、株式会社秋田銀行、株式会社岩手銀行、株式会社佐賀銀行、株式会社東和銀行、株式会社百五銀行、株式会社武蔵野銀行、株式会社長崎銀行、他 |
| 融資金額 | 1,150億円 |
| 契約形態 | シンジケーション・ローン(註2) |
当社グループは、ケミカルロジスティクス事業を今後成長が見込める戦略的事業領域として位置付けており、LBC社買収により、海上輸送のみならず、陸上保管も当社の事業ポートフォリオに加え、ケミカル物流サービス体制を強化しています。顧客の多様なニーズに柔軟に対応することができることに加え、タンクターミナル事業はボラティリティが低く、経営計画「BLUE ACTION 2035」のポートフォリオ戦略で掲げている安定収益型ビジネスの柱としての成長を見込んでいます。
(註1) 関連プレスリリースについては、以下をご参照ください。
2025年3月10日付 タンクターミナル会社LBC Tank Terminalsの買収を決定
2025年7月1日付 タンクターミナル会社LBC Tank Terminalsの持分取得を完了
(註2) シンジケーション・ローンとは、複数の金融機関が協調してシンジケート団を組成し、1つの融資契約書に基づき同一条件で融資を行う資金調達手法。
商船三井グループが設定した5つのサステナビリティ課題
商船三井グループでは、グループビジョンの実現を通じて社会と共に持続的な発展を目指すための重要課題として「サステナビリティ課題(マテリアリティ)」を特定しています。本件は、5つのサステナビリティ課題の中でも特に「Safety&Value -安全輸送・社会インフラ事業を通じた付加価値の提供-」、「Environment -海洋・地球環境の保全-」にあたる取り組みです。
