2025年12月05日
株式会社商船三井(社長:橋本 剛、本社:東京都港区、以下「当社」)の船員配乗グループ会社“MOL Maritime (India) Pvt. Ltd.”(註1)(Managing Director:Satish Kumar Singh、以下“MOLMI”)は、12月1日、MOLMI設立30周年記念式典をムンバイで開催しました。本イベントには当社専務の谷本 光央をはじめ、当社グループ船舶管理会社等が参加しました。


MOLMIは従来の船員配乗業務の他に、自社で保有するトレーニングセンターでの船員育成や検船業務など配乗会社の枠を超えた幅広い業務に取り組んでいます。中でも新燃料船に対応した船員の訓練・育成にいち早く取り組むなど、当社グループの船員確保・育成に大きく貢献しています。現在、当社およびグループ企業にはMOLMI出身の外国籍海技者が100名以上在籍しており、陸上の専門的人材の供給も行っています。
会場ではMOLMI の30年間の歩みを纏めたビデオを上映し、これまでの取り組みや関係者との歴史を振り返り、世界各地の船舶管理会社・関係会社など多くの関係者からこれまでのMOLMIの貢献に対して謝辞が寄せられました。加えて船員・陸上社員に対する表彰やMOLMIスタッフによる催しも行われました。
当社からは社長 橋本 剛がビデオメッセージにて、MOLMI船員および陸上社員の30年間にわたる安全運航への貢献に対し感謝の気持ちを伝えるとともに、目まぐるしい変化に直面する海事業界における先駆者として、これからも優秀な船員・陸上人材を供給し続けてほしいとのメッセージを伝えました。
こうした人材育成への取り組みに加え、当社はダイバーシティ、エクイティ&インクルージョンを「新たな成長の原動力」と位置づけており、10月にムンバイで開催された海事産業における女性活躍推進の国際イベント「Maritime SheEO Conference 2025」(註2)に、MOLMIを含むインハウス配乗会社の女性社員20名が参加するなど、すべての船員が安心して働ける包摂的な環境づくりを進めています。
当社グループは、今後もインド、その他主要な船員出身国での取り組みを通じ、家族と離れて勤務する各国の当社船員と彼らを支える陸上社員に謝意を伝え、人々との共生や地域社会の持続可能な発展を目指すと共に、安全文化の醸成、優秀な船員の確保・育成に努めていきます。
(註1) 1995年12月1日設立の在インド・ムンバイの商船三井グループ船員配乗会社。主にインド人船員の配乗を行っており、船員訓練業務、検船業務も実施している。
(註2) 2025年11月5日のお知らせ「インドで海事産業の女性活躍を推進する国際イベント「Maritime SheEO Conference 2025」に参画~2035年までに女性船員候補生の比率を35%に拡大へ~」をご参照ください。
商船三井グループが設定した5つのサステナビリティ課題
商船三井グループでは、グループビジョンの実現を通じて社会と共に持続的な発展を目指すための重要課題として「サステナビリティ課題 (マテリアリティ)」を特定しています。本件は、5つのサステナビリティ課題の中でも特に「Safety & Value -安全輸送・社会インフラ事業を通じた付加価値の提供-」、「Human & Community -人の活躍と地域社会の発展-」にあたる取り組みです。
