2013年01月08日
当社は神戸市中央区海岸通(旧居留地)に所有する「神戸商船三井ビル」の耐震補強工事を、2012年12月28日に終了しました。
神戸商船三井ビル
「神戸商船三井ビル」は1922年4月(大正11年4月)、当社の前身である「大阪商船」の神戸支店として、日本を代表する建築家 渡辺節氏により設計されたルネッサンス式の石積みの建造物です。戦災・震災を経て90年にわたり、港町神戸のランドマークとして広く認識されており、現在は1-2階の大丸神戸店様をはじめ、他約60のテナント様に入居頂いています。
本工事では、建物の美観が損なわれないよう補強骨組みに工夫を施しました。約1年にわたる困難な工事となりましたが、強い地震にも耐えられる強度を確保しつつも従来と変わらぬ重厚な外観を保持しています。
今回の工事完了にあたり大丸神戸店様からは、「店舗の外観や内装に、特段影響を及ぼすことなく無事に工事が完了し本当に良かったと思います。私共もこの旧居留地における歴史ある建物において、今後も安心して営業が出来ることを心より喜んでおります。」というお言葉を頂きました。
当社はこの歴史ある建造物を今後も末永く守っていく所存です。
ビル概要 | |
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所在地 | 兵庫県神戸市中央区海岸通5番地 |
建物規模 | 地上7階/地下1階 |
土地面積 | 2,047.51m2(620.46坪) |
延床面積 | 11,861.20m2(3,594.30坪) |
貸床面積 | 8,006.45m2(2,426.20坪) |
構造 | 鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造) |
竣工 | 1922年(大正11年)4月 築90年 |
設計/施工 | 渡辺 節 / 大林組 |