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船倉内高所清掃器具を開発・実用化
~高圧洗浄水を用いた、高効率で安全な船倉内清掃作業を実現~

2013年08月08日

当社は、高圧洗浄水を用いて船倉内高所の清掃を効率的かつ安全に行うための器具を開発し、船具・高圧ポンプメーカーであるBC TAECHANG INDUSTRIAL CORPORATION社(所在地:韓国 釜山市)へ発注しました。
本器具の実用化により、船倉内清掃における乗組員の作業負担を軽減し、さらに安全性を大きく高める効果が期待できます。

新開発器具の概要

  • 長尺アルミポールと、アルミポールを吊り下げて操作するための操作索で構成される。アルミポールの先端には高圧洗浄水噴射ノズルが装着でき、船倉の高さに合わせて長さの調節が可能。
  • 従来よりも簡便、かつ、安全に作業が可能。
  • 洗浄以外にも薬剤の散布、ペイントの噴霧などにも使用可能。

開発・導入の背景


船倉内で高所清掃器具を操作する様子

ばら積み船において、セメントや石油コークス(Petroleum Coke)等の貨物を輸送した後の船倉内高所の清掃は、乗組員がチェリーピッカーや組立式梯子などを使用して数十メートル高所へ上がって作業するため、時間を要するだけでなく常に危険を伴います。
今回開発した器具は、乗組員が船倉内の底面で操作するため高所作業の危険がなく、組み立ても短時間で行える設計となっており、安全かつ短時間での高所清掃作業を可能としました。
昨年、当社のグループ会社であるMITSUI O.S.K. BULK SHIPPING(EUROPE) LTD.(本社:英国ロンドン)がプロトタイプを製作して以来改良を重ね、実用化に至りました。

当社は単年度経営計画「RISE 2013」で安全運航の強化を掲げ、“世界最高水準の安全運航”を目指しており、本件はその取組みのひとつです。今後も安全運航に寄与する技術の開発および導入を積極的に進めていきます。