2017年10月18日
株式会社商船三井(社長:池田潤一郎、本社:東京都港区、以下「商船三井」)は、重大海難事故に備えた緊急対応体制の確認を目的として、商船三井グループの船舶管理会社が管理する自動車専用船での海難事故を想定し、緊急対応訓練を実施しました。
≪本訓練の概要≫
- 実施日 :2017年10月17日(火)
- 目的 :
- 訓練を通じて重大海難事故を疑似体験することで当社全体の安全意識を高める。
- 重大な海難事故が発生した場合に必要な対応と情報の伝達が、的確かつ円滑に行えることを確認する。
- 訓練で培ったノウハウや新たに見つかった課題などを共有、改善することにより、商船三井グループ全体で万一に備えた緊急対応体制をより強固なものに整備していく。
- 主な参加者 :
- 重大海難対策本部を構成する役員及び関係部署
- 船舶管理会社(エム・オー・エル・シップマネージメント株式会社)
- 訓練内容 :
「航行中の自動車専用船で機関室火災が発生し、消火作業中に乗組員が1名行方不明となる。主機が停止し漂流した本船は、浅瀬に接近して岩礁と接触。これにより生じた破孔部から燃料油が船外に流失し、貨物艙にも海水が浸水する事態に発展する」との想定で訓練を実施。事故発生から記者会見に至るまでの過程を訓練することで、緊急時に行うべき報告・連絡等のプロセスを再確認し、また本船、船舶管理会社、関係部署及び重大海難対策本部間における連携と情報共有が円滑に実践できるかを確認した。また、重大海難対策本部では、収集した情報をもとに船主、運航者として取るべき対応について協議し、緊急対応体制を確認の上、模擬記者会見を実施した。
≪今後の取り組み≫
訓練を通じて強化された緊急対応体制を万が一の備えとしながら、社員一人ひとりがより高い安全意識を持ち、「世界最高水準の安全運航」の実現を目指していきます。

重大海難対策本部での訓練の様子

模擬記者会見の様子
(左)常務執行役員 尾本 直俊
(右)自動車船部 運航・輸送品質グループ グループリーダー 伊藤 浩也