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FSRU向けにICTを活用した船舶管理強化システムの共同開発を開始

2020年02月26日

船舶維新 ISHIN NEXT

株式会社商船三井(社長:池田潤一郎、本社:東京都港区、以下「商船三井」)と、韓国・大宇造船海洋株式会社(Daewoo Shipbuilding & Marine Engineering, 以下、「DSME」)は、FSRU(註1)を対象とするICTを活用した船舶管理強化システムを共同で開発していくことで合意しました。

今回の取り組みでは、FSRUから詳細な貨物・機器データ等を収集し、クラウド上のデータプラットフォームに保管のうえ、高度な操業モニタリングや機器の運転最適化に資するアプリケーションを開発します。FSRUは陸地近くで操業する設備であるからこそ、外洋を航行する船舶が用いる衛星通信よりも高速で大容量な通信技術を利用できる特性を活かして多様なデータを共有し、船陸間の連携をより一層深度化させるアプリケーションを通じて、FSRUの更なる安全操業を実現します。

商船三井は、今回の共同開発により、運航データ利活用に向けたプロジェクト『FOCUS』(註2)をさらに展開していきます。

(註1) Floating Storage and Regasification Unitの略。浮体式LNG貯蔵再ガス化設備。洋上でLNGを再気化し、陸上パイプラインへ高圧ガスを送出する能力を持つ。

(註2) これまでの『FOCUS』プロジェクトの取り組みについては以下のリリースご参照。
2018年10月15日付プレスリリース「始動!『FOCUS』プロジェクト ~ 業種を超えた協創、ICTを活用したデータドリブンな取り組みを通じて更なる安全運航強化・環境負荷低減を実現する ~
2019年5月21日付プレスリリース「FOCUSプロジェクト第一弾 実装 船舶管理強化アプリケーション『Fleet Viewer』をリリース ~Stress Free Operation with Big Data Analysis~
2020年2月21日付プレスリリース「FOCUSプロジェクト 第二弾実装 実海域性能把握アプリケーション『Fleet Performance』をリリース ~ Stress Free Operation with Big Data Analysis ~


商船三井の取り組み

商船三井は、2016年11月に発表した「船舶維新NEXT~MOL SMART SHIP PROJECT~」の掲げる高度安全運航支援・環境負荷低減を推進すると共に、ICT技術を利活用したサービス向上を通じ、物流のビジネスパートナーとしてお客様に選ばれる企業グループを目指します。

商船三井は、経営計画「ローリングプラン2019」において、海洋事業を中心に強みを発揮できる分野への経営資源の重点投入を経営方針の一つとして掲げています。商船三井は2009年に2隻のFSRU(Neptune及びCape Ann)の保有・貸船事業を開始して以来、2017年からトルコに於ける世界最大のFSRU「MOL FSRU Challenger」の操業実績を積み、今後はインドネシアでのIPP事業向けFSRU事業や、インド、香港及びドイツにおける洋上LNG受入基地の事業化にも関与をする予定です。
世界最大のLNG船事業者及び本邦企業として唯一のFSRUの保有・運営会社として、LNGの多様な調達を指向するお客様のニーズに沿ったFSRU事業を推進していきます。