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FOCUSプロジェクト 第三弾 実装
バーチャル訪船アプリ Fleet Tour をリリース
~ コロナ禍におけるICT利活用対応を強化 ~

2020年08月04日

船舶維新 ISHIN NEXT

株式会社商船三井(代表取締役社長:池田潤一郎、本社:東京都港区、以下「商船三井」)は、ICT利活用に向けた中核プロジェクトとして取り組む『FOCUS』(註1)にて、株式会社リコー(社長執行役員:山下 良則、本社:東京都大田区)の360度カメラ『RICOH THETA』とバーチャルツアー作成サービス『THETA 360.biz』を活用し、バーチャル訪船アプリケーション『Fleet Tour』をリリースしました。運航データのモニタリングアプリケーション『Fleet Viewer』(註2) 、性能把握アプリケーション『Fleet Performance』(註3)に続く、FOCUSプロジェクト第三弾となるものです。

『Fleet Tour』を通じて、船舶管理会社やオペレーターが、パソコンやスマートフォンから、船内各所の360度写真・動画を閲覧可能となり、あたかもバーチャル上で訪船しているかのように、船内の様々な場所を直感的に把握可能になります。

当社100%出資のグループの中核的な乾貨船船舶管理会社であるエム・オー・エル・シップマネージメント株式会社(代表取締役社長:今井 章景、本社:東京都港区、以下「MOLSHIP」)では、先行して本アプリケーションを活用しており、良質な船舶管理に役立てています。今後とも、現場を熟知するMOLSHIPをはじめとする船舶管理会社との連携のうえ、甲板上、貨物区画、機関室などの重要箇所の定点比較の実施、各写真への特記事項追記による当社知見・海技ノウハウの水平展開等を行い、安全運航の強化につなげていきます。

加えて、当社陸上従業員にとっても、船は全長300m以上にも及びうる巨大な構造物であるため限られた時間内で全域を見学可能な機会は限られる、図面や従来の平面写真では船の構造が直感的に把握しにくい、といった課題がありましたが、『Fleet Tour』はこのような課題の解決を図ります。また、コロナ禍で訪船が困難な現状におけるICT利活用対応としての効果も見込みます。

商船三井は『FOCUS』プロジェクトを通じて、ユーザとともに進化し続けるアプリケーションを目指し、継続的に実運航データを活用したアプリケーションの拡充に努めます。そして、安全かつ環境負荷の低い本船オペレーションを目指し、ストレスフリーな輸送サービスを提供します。

(註1) 2018年10月15日付プレスリリース「始動!『FOCUS』プロジェクト ~ 業種を超えた協創、ICTを活用したデータドリブンな取り組みを通じて更なる安全運航強化・環境負荷低減を実現する ~」参照

(註2) 2019年5月21日付プレスリリース「FOCUSプロジェクト 第一弾 実装 船舶管理強化アプリケーション『Fleet Viewer』をリリース~ Stress Free Operation with Big Data Analysis ~」参照

(註3) 2020 年2月21日付プレスリリース「FOCUSプロジェクト 第二弾実装 実海域性能把握アプリケーション『Fleet Performance』をリリース ~ Stress Free Operation with Big Data Analysis ~」参照