トップページ > プレスリリース 2021年 > Seajacks社とEneti Inc.社の株式交換に関する関連諸契約を締結

Seajacks社とEneti Inc.社の株式交換に関する関連諸契約を締結

2021年08月06日

株式会社商船三井(社長:橋本剛、本社:東京都港区、以下「商船三井」)が、丸紅株式会社(社長:柿木真澄、本社:東京都千代田区)、および株式会社INCJ(社長:勝又幹英、本社:東京都港区、以下三社合わせて「Seajacks株主」)と共に出資する洋上風力発電設備設置船(SEP船(*1))の保有・運航会社Seajacks International Limited社(社長:William Burton Blair Ainslie、本社:英国ノーフォーク州、読み:シージャックス・インターナショナル、以下「Seajacks社」)に関し、Seajacks株主は保有するSeajacks社発行済株式を、ニューヨーク証券取引所に上場するマーシャル諸島法人Eneti Inc.社(CEO:Emanuele Lauro、読み:エネティ社、以下、「Eneti社」)との間で、Eneti社が新規に発行する株式と交換することに合意し、2021年8月5日付けで株式交換に関する諸契約を締結しました。株式交換は契約上規定される所定の前提条件を充足次第実行予定であり、株式の交換を実施後、Seajacks株主はEneti社の株主となります。

Eneti社は2020年8月にそれまで専業としていたドライバルク事業から再生可能エネルギー事業への業態転換を発表して以降、保有しているドライバルク船の処分を進めています。2021年5月には韓国の大宇造船海洋との間でSEP船1隻の造船契約を締結し、また米国市場への展開も視野に、同国カボタージュ規制に則ったSEP船の建造に関しても米国内の造船所と鋭意検討しています。株式交換実施後は、Eneti社が新造するSEP船と、これ迄Seajacks社が培ってきたSEP船の保有・運航に関するノウハウおよび欧州、台湾、日本を始めとするグローバルな操業実績を組み合わせることでシナジーが発揮される事が期待され、商船三井は、Eneti社と共に今後成長が見込まれるSEP船の事業分野においてプレゼンスを一層高めていきます。

商船三井は、「商船三井グループ 環境ビジョン2.1」(*2)に則り環境課題に向き合うと共に、洋上風力発電事業(*3)をはじめとした「環境・エミッションフリー事業」を積極的に推進・育成し、環境負荷低減に努めていきます。

(*1)
SEP船 : Self-Elevating Platform。プラットフォームに海底着床、および昇降の為の脚を装備し、プラットフォームを海面上に上昇させてクレーンによる洋上風力発電設備の設置作業を行う作業船。プラットフォームを波浪の届かない高さまで上昇させて保持することにより、波浪中でもクレーンを用いた作業を行うことができる。洋上風力発電設備据付作業の他、油井/ガス井のメンテナンスを支援する作業等に従事している。

当社のSEP船事業への参画については、2017年2月24日のプレスリリース「洋上風力発電設備 設置船事業者への出資を決定 ~FPSO・FSRU・シャトルタンカー・サブシー支援船に次ぐ海洋事業への展開~」をご参照下さい。

(*2)
「商船三井グループ環境ビジョン 2.1」
https://mol.disclosure.site/ja/themes/101

(*3)
当社が参画する洋上風力メンテナンス支援船(Service Operation Vessel)事業については、2020年4月17日のプレスリリース「台湾大彰化洋上風力発電所向けアジア初のSOV」事業に関する定期貸船契約、及び造船契約の締結の件」をご参照下さい。