トップページ > プレスリリース 2022年 > 丸住製紙向け木材チップ船“STELLAR SYMPHONY”が竣工

丸住製紙向け木材チップ船“STELLAR SYMPHONY”が竣工

2022年02月08日

STELLAR SYMPHONY(海上公試時)

株式会社商船三井(社長:橋本剛、本社:東京都港区、以下「商船三井」)が運航する船倉容積約360万キュービックフィート型の木材チップ輸送船“STELLAR SYMPHONY“(読み:ステラシンフォニー、以下「本船」)が2月8日、今治造船株式会社(社長:檜垣幸人、本社:愛媛県今治市、以下「今治造船」)にて竣工しました。
本船は丸住製紙株式会社(社長:星川知之、本社:愛媛県四国中央市)向け木材チップ輸送に従事します。

本船はSOxスクラバーやバラスト水処理装置を搭載して各種環境規制に対応しているほか、マイクロプラスチック回収装置(註1)を搭載した新造船となります。
また、電子制御エンジンや低摩擦船底塗料などを採用していることに加え、Hybrid Fin(推進効率向上のための省エネ装置)などの今治造船開発技術やPBCF(Propeller Boss Cap Fins)(註2)、オートパイロット航路制御機能 ACE(Advanced Control for Ecology)(註3)を搭載し、「商船三井グループ 環境ビジョン2.1」(註4)に即す 環境に配慮した仕様となっています。

商船三井は今後も国内外の製紙会社をはじめとするお客様に向けて、環境に配慮しながら安全・安定的に木材チップを輸送し、資源の安定供給に寄与していきます。

【本船概要】
全長 199.96m
全幅 32.24m
深さ 22.90m
貨物鎗容積 3,623,708cft

(註1) 「マイクロプラスチック回収装置」はバラスト水処理装置を構成する逆洗機能付きフィルタを利用し、同フィルタに補修されたマイクロプラスチックを船外排出する手前で効率よく採取する装置であり、三浦工業株式会社(代表取締役:宮内大介、本社:愛媛県松山市)と共同開発したものです。
関連プレスリリース:2021年3月24日付「丸住製紙向け新造木材チップ船にマイクロプラスチック回収装置を搭載 ~一般商船を活用して海洋・地球環境保全を加速させる~ | 商船三井 (mol.co.jp)

(註2) 「PBCF(Propeller Boss Cap Fins)」はプロペラの効率を改善させ、船舶の燃料消費量を削減できる省エネ装置であり、商船三井を中心とした企業グループが開発したものです。

(註3) 「ACE」は船の針路の方位を設定することで、舵を最適に制御し、航路離脱距離や変針回数の低減が見込め、省エネ運航を実現します。
関連プレスリリース:2016年3月15日付「新型オートパイロット航路制御機能“ACE” 実船試験にて約1.5%の省エネ効果を確認

(註4) 商船三井グループ 環境ビジョン 2.1
https://www.mol.co.jp/sustainability/environment/vision2030/index.html
商船三井グループは、マイクロプラスチック回収装置やPBCFの搭載を含め、気候変動対策や海洋環境保全に繋がる取り組みを今後も推進し、環境ビジョン2.1の達成に向け前進していきます。