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商船三井のイノベーション活動が日本海事協会のInnovation Endorsement認証を取得

2024年03月27日

株式会社商船三井(社長:橋本 剛、本社:東京都港区、以下「当社」)は、グループビジョンの実現に向けたサステナビリティ課題への取り組みとして様々なイノベーション活動や研究開発を進めていますが、この度、運航データ解析ソフトウェア「FOCUS」(註1)および船員のウェルビーイングを実現する居住区コンセプト「Sustainable Seafaring, Wellness Living」(註2)が、一般財団法人日本海事協会(ClassNK)の革新的な取り組みを評価するInnovation Endorsement認証(註3)をそれぞれ取得しました。
Innovation Endorsementは、日本海事協会の「第三者認証・評価・格付」に基づく、新しい価値創出に向けた認証機関としての取り組みで、「①船舶」「②製品・ソリューション」「③プロバイダー」の3つのカテゴリーに分類されます。今回「FOCUS」および「Sustainable Seafaring, Wellness Living」は、革新的な機能を有する機器や課題解決サービスなどが対象となる「②製品・ソリューション」のカテゴリーにて認証を取得しました。

【FOCUS】について

「FOCUS」は、ICTを活用した運航船からの詳細なデータを収集・分析する運航データ解析ソフトウェアです。運航船から得られる詳細な航海・機関データを基に、造船工学手法による高精度な運航モニタリングや推進性能分析を行い、船陸間の連携を深化させ、安全運航の強化と環境負荷の低減を実現します。

「FOCUS」の解析画面イメージ

【Sustainable Seafaring, Wellness Living】について

「Sustainable Seafaring, Wellness Living」は、当社の技術部と海上安全部の若手が、船員の意見や考えを聞き取り発案した、船員のウェルビーイングを実現する居住区コンセプトです。造船所やデザイン会社などのパートナーと連携し、実現に至りました。衛生、プライバシー、快適性、健康、利便性の点で、船内生活を改善し、ストレスフリーな環境を整備します。また、新たに船上のサードプレイスとして「IKOI」を居住区に設け、「職員、部員を問わず誰でも使える空間」として、開放感のあるデザインで、多くの採光・照明が考慮され、「乗組員にとって癒しとなる空間」を提供します。「IKOI」採用の第一番船では、個々人がそれぞれのスタイルでそれぞれ楽しむことができる空間として、カフェスペースを設けています。

「IKOI」採用例(左:IKOI全体像、右:個別ブース)

(註1) FOCUSについては、以下過去リリースをご参照ください。
2018年10月15日付プレスリリース「始動!『FOCUS』プロジェクト ~ 業種を超えた協創、ICTを活用したデータドリブンな取り組みを通じて更なる安全運航強化・環境負荷低減を実現する ~
2019年5月21日付プレスリリース「FOCUSプロジェクト 第一弾 実装 船舶管理強化アプリケーション『Fleet Viewer』をリリース~ Stress Free Operation with Big Data Analysis ~
2020年2月21日付プレスリリース「OCUSプロジェクト 第二弾実装 実海域性能把握アプリケーション『Fleet Performance』をリリース ~ Stress Free Operation with Big Data Analysis ~F」
2020年8月4日付プレスリリース「FOCUSプロジェクト 第三弾 実装 バーチャル訪船アプリ Fleet Tour をリリース ~ コロナ禍におけるICT利活用対応を強化 ~

(註2) Sustainable Seafaring, Wellness Livingは、自動車船をはじめLNG船やVLCC、タンカー・バルカー等の新造船全船に段階的に採用する予定です。自動車船での採用事例は以下過去リリースをご参照ください。
2024年3月13日付プレスリリース「LNG 燃料自動車船「CERULEAN ACE」が竣工~2030年までに「LNG/メタノール外航船90隻」を着実に推進~」

(註3) 詳細は以下日本海事協会ウェブサイトをご参照ください。
業務サービス>Innovation Endorsement Approach
https://www.classnk.or.jp/hp/ja/activities/techservices/dgd2030/iea/index.html


商船三井グループが設定した5つのサステナビリティ課題
商船三井グループでは、グループビジョンの実現を通じて社会と共に持続的な発展を目指すための重要課題として「サステナビリティ課題 (マテリアリティ)」を特定しています。本件は、5つのサステナビリティ課題の中でも特に「Safety & Value -安全輸送・社会インフラ事業を通じた付加価値の提供-」、「Human & Community -人の活躍と地域社会の発展-」、「Innovation -海の技術を進化させるイノベーション-」にあたる取り組みです。