2025年10月03日
株式会社商船三井(社長:橋本剛、本社:東京都港区、以下「当社」)は、昨年に引き続き、マサチューセッツ工科大学(米国マサチューセッツ州ボストン、以下「MIT」)にて開催された高校生向けSTEAM教育プログラムBeaver Works Summer Institute(BWSI)(註1)に協賛し、BWSIの一つである「Autonomous RACECAR Grand Prix」(註2)(以下「世界大会」)に参加した高校生4名を本社に招待し、成果報告・本社見学会を実施しました。学生たちからは世界大会での貴重な経験を発表してもらい、当社からは安全運航支援センター及びDPシミュレータの紹介・体験会を実施しました。
当社は社会貢献活動の重点分野として「次世代人財育成」を掲げており、未来の担い手になる子どもたちを支援すると共に、海運業という仕事の魅力を伝える活動をしております。2025年8月の世界大会の開催に先立ち、2025年6月に国内選考レース「GLOBAL TECH」(以下「日本大会」)が行われ、日本大会には9校から37名の中高生が参加しました。当社は世界大会、日本大会を含むMIT教育プログラムに、運営会社である株式会社ICHINOYA(社長:福田大記、本社:東京都渋谷区、以下「ICHINOYA」)を通じて協賛しました。
世界大会では、日本大会で優勝・準優勝した日本代表4名に加えて、アメリカ、イタリアやギリシャから選ばれたチームが参加し、世界各国の学生が同じ目標に向けて切磋琢磨する姿を見ることができました。
世界大会当日の様子
また、BWSI参加者向けに世界有数の企業や教授が講演を行うセミナーシリーズにおいて、当社船舶技術ユニットの大西暢之が講演を行いました。大西は、対面会場参加者150名、オンライン参加者270名を含む400名超の学生に対し、当社が140年以上にわたって蓄積してきた船舶および海洋における知見を基に、ウインドチャレンジャー(硬翼帆式風力推進装置)技術をはじめとする環境保護に向けた当社の取り組みについて講義しました。
MIT BWSIセミナーシリーズ・大西による講演の様子
今年度は、当社の「MOL小中高生アンバサダー」(註3)7名に対し、本取り組みとのコラボレーション企画として、プログラミングについての勉強会も実施しました。
当社グループはこれからも様々な形で未来を担う国内外の学生を応援します。
(註1) STEAM教育とは、「科学(Science)」「技術(Technology)」「工学(Engineering)」「芸術・リベラルアーツ(Art)」「数学(Mathematics)」の5つの分野を統合的に学ぶ教育を指し、BWSIは MITビーバーワークス(MITBW)が主催する高校生向けのSTEM教育プログラム。毎年夏に開催され、学生は実社会で開発・実装が進む最新の技術や工学スキルを、プロジェクトベースのワークAショップを通じて学びます。
(註2) MIT独自の自動運転車を自分たちでプログラミングしたコードで走行させ、順位を競うカーレース。コースには障害物やショートカットが多数用意されており、それらを考慮した制御アルゴリズムとその実行が必要となります。
(註3) MOLアンバサダーは、豊かな海を守ることの大切さや海運業という仕事の魅力などを学び、未来を創る同世代の仲間たちに伝える役割を担う学生たちで、現在10名の小中学生・高校生が就任し、活動しています。最近の活動は以下の「お知らせ」をご参照ください。- 2025年06月27日付「未来の海運業リーダー「MOLアンバサダー」が大阪関西万博を訪問」
「BLUE ACTION MOL」は企業の成長と持続可能な社会を両立させる、商船三井グループのサステナブルアクションの総称です。この言葉に地球上の環境や生き物のために、グループが思いを一つとして社会貢献活動を推進する意思「for ALL」を込め、商船三井グループの社会貢献活動を「BLUE ACTION for ALL」と設定し、重点分野に基づいた取り組みを推進しています。
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