2017年11月02日
株式会社商船三井(社長:池田潤一郎、本社:東京都港区、以下「商船三井」)が運航する世界最大級のコンテナ船MOL Truthが10月31日に今治造船株式会社(社長:檜垣幸人、本社:愛媛県今治市、以下「今治造船」)の西条工場で竣工しました。
本船は、日本国内で初めて建造される20,000TEU超のコンテナ船で、商船三井運航予定の20,000TEU型コンテナ船6隻シリーズの第五番船(*1)となります。10月25日に今治造船西条工場でMOL Truthと命名されました。長さ400m、幅58.5m、積載コンテナ数20,182TEUを有し、商船三井が参画しているコンテナ船共同運航組織「ザ・アライアンス」のアジア-北欧州航路に就航します。
本船には、低摩擦船体塗装、高効率プロペラやPBCF(*2)、高効率機関プラント、船型最適化など各種最新の環境負荷低減技術を積極的に採用しています。商船三井がこれまで運航していた14,000TEU型との比較でコンテナ1個当たり25~30%のCO2排出量削減を実現します。また本船は、将来の排出規制強化を見据えてLNG燃料船への換装対応可能な設計となっています。
シリーズ最終六番船は、現在今治造船丸亀工場で建造が進められており、2018年1月竣工予定です。
商船三井はこれからも技術開発プロジェクト「船舶維新NEXT ~MOL SMART SHIP PROJECT~」(*3)を推進し、なお一層の世界最高水準の安全運航、環境保全の実現を目指すことで、お客様への高品質なサービスを提供していきます。
【本船概要】
全長 | : 400 m |
全幅 | : 58.5 m |
型深 | : 32.9 m |
載貨重量トン | : 189,766 MT |
(*1) 2015年3月2日付プレスリリース
大型コンテナ船 船隊整備の件 ~20,000TEU型コンテナ船6隻を調達、より競争力のあるサービスを実現~
(*2) PBCF
PBCFは、商船三井、株式会社西日本流体技研(社長:石井正剛、本社:長崎県佐世保市)及びナカシマプロペラ株式会社(社長:中島基善、本社:岡山県岡山市)(*4)が、1987年に共同で開発したもので、現在は商船三井テクノトレード株式会社が販売し、現在までに全世界3,100隻を超える船舶に採用されている。
(*3) 2016年11月24日付プレスリリース
「船舶維新NEXT ~MOL SMART SHIP PROJECT~」発足 ~営業力の強化および企業価値の向上につなげる~
(*4) PBCF開発当時の社名はミカドプロペラ株式会社、ナカシマミツワプロペラ株式会社への社名変更を経て2016年より現社名