2023年07月05日
株式会社商船三井(社長:橋本 剛、本社:東京都港区、以下「当社」)は、2023年6月27日~29日に世界経済フォーラム(World Economic Forum: WEF)によって中国・天津において開催されたAnnual Meeting of the New Champions(通称:夏季ダボス会議)に日本の海運会社で唯一参加しました。当社はこれまでも世界経済フォーラムへの参加を通じ、そこで提言、設立された枠組みなどへ参画してきました(註1)。今回の夏季ダボス会議には当社から、社長 橋本剛、執行役員 安藤美和子、中国国代表・理事 徳元仙治の3名が出席しました。
夏季ダボス会議内の“Navigating the Climate-Trade Nexus”セッションに日本企業で唯一登壇した当社社長 橋本
(左の写真:右から2番目が橋本)
夏季ダボス会議は、アジアを中心とした世界の経済界、政界、学術界のリーダー達が集結し、さまざまなグローバル課題の解決に向けて集中的に議論を行うWEF主催の国際会議です。毎年1月にスイス・ダボスにて開催されるWEF年次総会(通称ダボス会議)に次ぐ規模で、今回は4年ぶりの開催となりました。国際機関・企業から1500人を超える参加者が集い、気候変動問題への対応やコロナ後の消費行動等のテーマで議論を交わしました。
当社社長の橋本は、6月27日に開催された“Navigating the Climate-Trade Nexus”セッションにパネリストとして登壇しました。本セッションでは、各国主導で行われているグリーン産業活性化を目的とした法律が引き起こす摩擦やビジネスチャンスについて議論がある中、世界のステークホルダーは気候変動と貿易の結びつきにどのようにアプローチすべきなのか、といったテーマで議論が交わされました。各パネリストがそれぞれの立場を明確にしながら活発な意見交換がなされる中、唯一の日本企業として登壇した橋本は、「環境負荷の低いクリーンなサプライチェーンを構築していくために、企業間連携、各国政府との連携が重要である」と述べ、パートナーと共に連携し、海運の脱炭素化に貢献していくことを改めて表明しました。セッションの中に設けられているフリーディスカッションの時間においては、聴衆との間で活発な議論が交わされました。
当社グループは経営計画「BLUE ACTION 2035」で環境戦略を主要戦略の一つとして位置付け、「商船三井グループ 環境ビジョン2.2」において、2050年までのネットゼロ・エミッション達成を目標に定めています。総合海運会社の先駆けとして、クリーン代替燃料の導入、ネガティブ・エミッションの普及・促進などに取り組み、ネットゼロ・エミッションを実現していきます。
(註1) 詳細は、以下の当社プレスリリースをご覧下さい。
2022年5月26日付「「ファースト・ムーバーズ・コアリション(First Movers Coalition )」に日本企業として初参画~脱炭素技術の需要喚起に向けて~」
2022年9月22日付「世界経済フォーラムが参画する脱炭素化を目指す官民パートナーシップによる提言 「MAKING NET-ZERO AMMONIA POSSIBLE」に署名」
2023年1月26日付「国内企業で初めてファースト・ムーバーズ・コアリションのシッピング・セクターに参画~海運業界の脱炭素化に向けて~」
商船三井グループが設定した5つのサステナビリティ課題
商船三井グループでは、事業を通じて優先的に取り組むべき社会課題として特定した「サステナビリティ課題」への対応を推進することで、持続可能な社会の実現に貢献します。本件は、5つのサステナビリティ課題の中でも特に「Environment -海洋・地球環境の保全-」にあたる取り組みです。